皆さんこんにちは、シンです。
この週末は福井県大野市〜勝山市で主に過ごしていました。
前の記事に書いた通り、福井県はカミさんが学生時代過ごした地という縁でほぼ毎年遊びに行っている県です。
しかし昨年は新型コロナの流行、妊娠・出産と重なり行くことができなかったので、今回の訪問は2年ぶりでした。
久しぶりの東海北陸道
出発は10月14日(木)の19時30分。
新東名から東海環状、東海北陸道を走り、22時を過ぎたところで途中のぎふ大和PAで休憩。
奥美濃方面のゲレンデに以前は月に2回ほど通ったりもしていましたが、御嶽周辺の方が雪質が良いのでこちらに来ることはめっきり減ってしまいました。
でも久しぶりに来てみると当時を思い出し、妙にワクワクして。
夜中の0時30分に仕事が終わったらそのままゲレンデまで運転、ゲレンデの駐車場でオープンするまで仮眠。
そうそう、当時夜中に「デスノート」が放映されていました。
聞いてはいたものの走行中に見たのが初めてで、すごい世界観の物語だな〜って思い、その後コミックを全巻買って読みましたね。
楽しかった思い出です。
また奥美濃のゲレンデに行きたい気分になりました。
10月15日(金)
朝は雲がかかっていましたが日が昇り始めてから取れていき、7時頃には秋らしい澄んだ青空が広がっていました。
白鳥西ICで降りて福井に向かいます。
この天気なら九頭竜湖がキレイに見えるかも?
と期待しながら県境のトンネルを越えると、どんよりした曇り空。
トンネル一つでこんなにも天気が変わるのか。
でも標高が下がるにつれ雲も取れていき、大野盆地に近づいた頃には先ほどと同じく青空でした。
大野市に到着
この日はあまりクルマ移動はせずに大野市街を散策する予定としました。
越前大野城の麓にある観光駐車場にP号を停めてお昼くらいまでこのあたりをウロチョロします。
越前大野城
まずは越前大野城、大野盆地のほぼ中央に位置する亀山の山頂に築かれた山城です。
天守からは大野の街並み、そして周囲を取り囲む山々を見ることができ、遠く霊峰・白山もちょっとだけ頭を見せています。
でも大野の主役と言ったら荒島岳です。
山好きでない限り知らない山でしょうが、この荒島岳は標高1,500mちょっとでも百名山に選ばれています。
なのでそれほど大きな山ではなく他の百名山と比べれば大人しめな印象です。
百名山を選定した深田久弥さんが石川県加賀市生まれなので地元贔屓で選定されたんじゃないか、と私は疑っています笑
ただ先にも書いた通り大野盆地において荒島岳の存在感は別格で主役であります。
大野の人々にとってはなくてはならない山なんでしょうね。
一度積雪期に登ったことがありますが、もう少し息子が大きくなったら無雪期に登ってみたいです。
越前大野城は兵庫県の竹田城跡が天空の城と有名になった後、その流行りに乗じて同じく天空の城と売り出した印象があります。
竹田城は城跡だけですがこちらは復元天守があります、後出しではありますが天空の城感はこちらの方がありますね。
でも雲海に浮かぶ城の写真を撮るのは容易ではありません。
天候を読んで雲海が広がりそうな条件の日の未明に隣の山に登りスタンバイ。
ひとりならやってみようかと思いますがファミリーだと難しいです、なのでいつかの機会に。
大野の街を作った人、救った人
この越前大野城とその城下町を作ったのは織田信長に仕えていた金森長近です。
金森長近は町づくりが上手な方で飛騨高山も彼の手によって整備されました。
碁盤目状に整備されて生活しやすく管理もしやすい街並みです。
その区分けが崩されることなく400年以上経った今の時代でも使われ続けていることがすごいです。
まあ日本という長い歴史のある国において400年前というのは割と近い過去の話ではありますが。
大野は関ヶ原の戦以降は松平家〜土井家と徳川親藩、譜代大名が領主として治め、特に幕末の7代・土井利忠が有名で、この方が大野を救った人です。
タバコの生産、銅山開発、蝦夷地開拓など藩政改革に注力し、大赤字で財政難だった大野藩を黒字に転換させた救世主のようなお殿様。
今の日本にこそ必要とする人材ですが、その出現はいつになるか・・・
蝦夷地開拓や物資輸送するために当時においては大型の船「大野丸」を敦賀から函館まで往復していたようで、今ではその航路を新日本海フェリーが運行しています。
武家屋敷旧田村家
越前大野城を下り、武家屋敷旧田村家を見学。
田村家は大野藩家老職を勤めた家柄です。
風車がいっぱい飾られていてキレイでした。
碁盤目状に整備された町を東に行くとそこは寺町。
これでもかと寺が密集しています。
お楽しみのスイーツは・・・
そしてメインストリートの七間通りに行き、お目当てのスイーツが売ってるお店へ。
伊藤順和堂さんには2014年以来、年に1回通っています。
そのお目当てのスイーツとは9月から4月までの期間限定で販売される「いもきんつば」です。
だいたい9月か10月に福井に来ることが多いのもこのいもきんつばの発売を待っているからです。
しかし「完売」の文字・・・
ショックのあまり完売の文字を写し忘れました汗
平日の11時30分に行きましたが遅かったみたいです。
昔は午後に行っても売っていましたし、行列ができるほどではなかったはず。
自分が美味しいと思うモノの人気が出て嬉しい反面、容易に手に入らなくなったことで複雑な心境です。
これは明日早朝に並んで買うしかありません。
大野の地酒「花垣」
では次。
南部酒造さん、ここの代表格は「花垣」です。
この花垣というお酒が私大好きでして。
元々は同じ福井県のお酒・黒龍に魅かれたのが始まり。
同じ福井のお酒なら美味しいんじゃないか?
と軽い気持ちで手に取ったのが花垣でした。
黒龍はインターネットのランキングで大体上位にノミネートされていますが、花垣はランキングにはあがってきません。
知名度が違いすぎることも影響するのでしょう。
まあこのお酒とかのランキングほど当てにならないものもないと思います。
人それぞれ好みの味や風味は異なりますから。
自分が美味しいと思ったお酒が美味しい、これ真理。
とは言うものの的確に味を表現するほど日本酒に通じているわけではないので汗
花垣大吟醸・特選は日本酒度+3、酸味1.3、アミノ酸1.0、淡麗そこそこ辛口といった具合です。
私は濃醇な純米酒が苦手でスッキリとした大吟醸派です。
他にもいろいろ美味しいものあります
後は笑人堂で若狭牛コロッケ&里芋コロッケを食べ、
山元醤油味噌醸造元さんで醤油と味噌、ご飯のお供にはまな味噌(ナスが入ってる)を購入。
この七間通りでこれらを食べ歩きながら購入するのが、大野に来る楽しみです。
大野と言ったら「水」
そして忘れてならないのが水。
大野盆地は地下水が豊富で、あちらこちらに湧水が出ています。
この地域ではこの湧水を「清水(しょうず)」と呼びます。
こちらに来たらこの水をいただいて、コーヒーを淹れるのが定番でした。
しかし今回は初キャンピングカーでの福井旅。
この水でごはんを炊いたり、料理に使ったりしたいと思います。
数ある清水の中で一番偉そうな名前?の「御清水(おしょうず)」の水をいただきました。
大野の街にとってこの名水が全てではないでしょうか。
美味しいお酒を作るには美味しいお米が必要、その美味しいお米には美味しい水が必要。
醤油も味噌も作るにはいい水が必要です。
他にも名水は多く存在しますが、やはりここ大野の水のキレイさは特筆するものです。
それについては次回紹介します。
それでは皆さん、Have a nice day !