皆さんこんにちは、シンです。
今日はこの間履き替えたタイヤ「maxxis rambler 700x40c」のインプレです。
正確には「surly cross-check にmaxxis rambler 700x40cを履かせたらどうだったか?」のインプレかな?
交換した時の記事はこちら↓
SURLYとは
真面目すぎない人のために真面目に自転車作っているブランド
私の乗ってる自転車cross-checkのブランドは「surly」。
まずはここから書かないと始まりません。(読み飛ばしても結構です)
surlyとは「無愛想、冷ややか」という意味です。
何に対してそのような感情を抱いているんでしょうかね?
surlyの価値観は「実用性、汎用性、耐久性」。
surlyは「真面目に考えすぎない人のために真面目に自転車を作る」ブランドで、「one-trick pony(ひとつの芸当しかできない子馬)な自転車ではなく、乗り手のやりたいことに合わせられる自転車を作る」ブランドです。
そして全製品クロモリフレームにこだわりを持って作っています。
クロモリはアルミ、カーボンと比べて重たいです、でもどの素材より耐久性に優れるので長年付き合える素材だからです。
昨今は何かにつけて大して変わっていないのに毎年イヤーモデルが出て、数g、数mmの違いを大々的にアピールし、プロのインプレで「小さな違いではあるが確実に進歩している!」とか謳わせて・・・。
それを真に受けて、細かな違いも見逃さないようにとにかく新しいモノを求める「真面目な」群衆。
それを毎年繰り返す・・・。
そんな世の風潮に対してsurlyは「無愛想、冷ややか」な訳です。
何とも皮肉めいたブランド名、さすがアメリカ。
日本で「無愛想」なんて店名、頑固親父のラーメン屋でしか付けられません。
(そういえば広島のお好み焼きやで「へんくつや」って店があったなぁ)
何がしたいと決まっていても決まっていなくても、ただ自転車を快適に楽しみたい、そんな「真面目すぎない」人が長いこと付き合って自転車を好きになってくれる、そんな自転車を真面目に作っているんだ、と。
めちゃくちゃ真面目じゃん、surly。
SURLYは太いタイヤをススメている
そんなsurlyの真骨頂はチェーンステーに貼られている「fff :fatties fit fine (太いのがいいぜ!)」ってメッセージ。
スピードを競うロードレースの世界では23cから25cという細さで、初めてみると「え、こんなに細くて大丈夫?不安定で転ばない?」と思ってしまうほどです。
でもそんなことはなく、走り出すとその軽さと俊敏性に驚きます。
なのに何でsurlyは太いタイヤを推奨するのでしょう。
それはタイヤが太ければクッション性が上がり、タイヤ自体にサスペンション機能が生まれ、快適に乗れるから、です。
もちろん細いタイヤを否定している訳ではないですし、細いタイヤを合わせても全然OKです。
その汎用性の高さがsurlyのいいところですから。
でも薦めるからには意味があるのでしょう。
選んだのはMAXXIS Rambler 700x40c
私が選んだのはmaxxis rambler 700x40c 、主に舗装路を走るけれども砂利道でも存分に性能発揮するタイヤ、クルマで言うところのA/Tタイヤかな?です。
700はタイヤの外径(mm)で約27.5インチ、40はタイヤの幅(mm)を表します。
候補に挙げたのは同じくmaxxisのravager、こちらはramblerよりもダート寄りの性格のタイヤ。
A/TとM/Tの間ぐらいでしょうか。
それとwtbのraddler、って全部頭文字「r」です、こういうタイヤのイメージは「r」から始まるのでしょうか?
この3つで考えましたが、まず脱落したのがwtbのraddler。
理由は一番高かったから。
これを前後で買うと軽トラのタイヤ4本が余裕で買えます。
でもホントは一番欲しかったタイヤだったりもします。
このブランド、カリフォルニアで生まれたブランドで価値観などsurlyと親和性が高いんです。
そしてmaxxisのravagerを選ばなかったのはその性格ですね。
おそらくcross-checkで走るのはその辺の砂利道程度、ダートの性能を必要としません。
そんな感じでmaxxisのramblerを選びました。
でもramblerでも実は700x40cと700x45cで選択肢がありました。
fff理論で考えれば700x45cなんでしょうけど、ホントに入るのかな?
ちょっとの差だけど重量差ありすぎない?(タイヤ1本で108gの差)
そんなことに悩みながら最終的に700x40cをポチっていました。
いかん、真面目に考えたらsurlyに「冷ややか」な目で見られてしまう汗
ちなみにタイヤの幅40mmのイメージがつきにくい人、ママチャリのタイヤが大体35mmです。
実際にMAXXIS Rambler 700x40c で走ってみた
乗り心地はサイコー!fff万歳!
やっと本題のインプレ、結論から言うとfffの理論通り「サイコー!」でした。
まずはタイヤの空気圧。
rambler 700x40c のサイドウォールには「35-60psi」と書かれていますのでとりあえず40psiに設定してみました。
こんな時マキタの充電式空気入れが役に立ちます。
試しに家の前を少しだけ走ってみました。
低速であれば700x28cのタイヤ(空気圧は100psi)と走り出しに差は感じられませんでした。
これならば通勤でも苦に感じないのでは?
てことで本日久しぶりに自転車通勤をしてきました。
スピードを出すにつれ抵抗感が強まり、惰性で走る際の速度低下からタイヤ幅の影響は感じられます。
MTBのブロックタイヤほどではありませんが軽快さは当然ながら28cには敵いません。
11月の走行データと比べると一目瞭然です。
速度が落ちるのは想定していたことなので問題ありません、競争してる訳でもありませんし。
あ、でも女子高生が走っているとムキになって千切りますけどね笑
肝心なのは衝撃吸収の方、まずは側溝ブロックの上。
こう言うちょっとした凸凹も28cタイヤでは「ガタガタ」と、大した衝撃ではありませんがそれが続くと不快なものです。
しかし40cのタイヤは無の如く受け流してくれます。
次によくある道路の段差、これを28cタイヤで踏むと「ガツン!」と掌が痺れるほどの大ダメージを与えてくれる、細身タイヤの天敵です。
だから歩道(自転車通行が許可されている)を走りたくないんですよね。
でも40c、これすらも衝撃を飲み込んでくれます。
感じない訳ではありませんが全然平気なレベルです。
さらには砂利が散りばめられたところも問題なし。
それならば、と帰りは家から2分のところにある林道へ。
枝や小石が散りばめられ、所々コケが生えていてスリッピーなコンディション、ここを28cのタイヤでは走る気にはなれません。
さすがにこれは40cでもダメだろ、と思いきやここも難なくいけちゃいました。
これは無敵だな、と思いタイヤを見ると結構潰れています。
家に戻り空気圧を見ると30psi、いかん下限を下回っている。
そんなに空気って抜けるものかな?
入れ方がまずかった?
とりあえず今度は50psiにして明日試してみます。
〜追記〜(2022年1月28日7時55分)
タイヤの空気圧を50psiにして通勤してみました。
左が昨日のデータ(タイヤ空気圧は多分30〜35psi)、右が今日のデータです。
空気圧が高くなった分転がり抵抗が減り、惰性でも比較的スーと進むようになりました。
その分当然ながら地面からの衝撃も拾いやすくなりましたね。
なので私にとってベストな空気圧は40psiくらいかな?
太いタイヤだとスピードを失う代わりに余裕が生まれる
職場まで時間はかかりましたが段差を気にせず走れることはいいもんです。
フルサスMTBで通ったこともありますが、あれは障害物を無力化してくれる反面、車重と抵抗ですごく疲れます。
これぐらいがスピードと衝撃吸収(サスなしでも)の両面でちょうどいいです。
スピードを意識しすぎると信号に捕まらないようにしよう、ちょっとぐらい信号無視しても大丈夫だろう、歩行者のせいで速度落とさなきゃいけないじゃん!と危険運転につながる思考に陥りがちです。
そして段差に引っ掛けると大事故となるので路面状況に神経尖らせ、できるだけ段差がないルート選択となります。
時間に追われるとろくな事ありません。
いつもより5分早く家を出るだけで、時間に支配され止まっていた周りの景色が生き生きと見えてきます。
歩いている爺さん婆さんもかわいく見えてきます。
でも女子高生を見たらムキになって千切りますけどね。
とかく情報だらけの流行過多でストレスフルな現代社会、少しだけでもスピードを落としてスローに暮らすのは心の安寧につながります。
あれ?これは自転車のタイヤのインプレのはずだったのに汗
まいっか笑
とにかく自転車のタイヤは太い方がいいですよ、fatties fit fine です。
それでは皆さん、Have a nice day !