カムロードのスピーカーを交換する その③

 当サイトにはプロモーション、広告が含まれます

皆さんこんにちは、シンです。

今回の“シン”記録はこの前のスピーカー交換で一度にやれなかったことの続報です。

KFC-RS174S を選択した本当の理由

カムロードのスピーカー選びはサイズ云々でKENWOOD のKFC-RS174S に決めたと前の記事で書きました。
しかし実際には他にもサイズ的に収まる機種(海外製スピーカー)もあり、そちらもとても魅力的で非常に悩みました。

でも最終的にはKFC-RS174S を選択しました。
この機種の特徴的配線、それこそが選んだ本当の理由です。

まずごく一般的なセパレート型スピーカーはこのような配線となっています。
実際は左右ありますが便宜上片方のみ表示しています。

【ネットワークを介して二手に分かれる】

メインユニットからの配線をネットワークにつなぎ、そこからツィーターとウーファーに音を分配するようになっています。

ではKFC-RS174S はどうかというと下図の通りです。
ネットワークの位置が違うのに注目です。
なお私のカムロードにはリアスピーカーがないので×印をつけています。

【二手に分かれてからツィーター側にネットワークがある】

メインユニットからの配線が二手に別れ、ツィーターの手前で低音域をカットするようにネットワークが配置されています。
ウーファー側にネットワークはないので高音域をカットすることなく、ウーファーはフルレンジで鳴らしています。

これがKFC-RS174S の配線の特徴で、それによりお手軽にバイアンプ接続が可能となります。
このバイアンプ接続をしたい、というのがこのスピーカーを選んだ本当の理由です。

バイアンプ接続とは

バイアンプ接続とはウーファーとツィーターを別々のチャンネル(ウーファーはフロント出力、ツィーターはリア出力)に接続する方法です。

【KFC-RS174S はこのように接続できる】

メリットは

  • それぞれタイムアライメント調整ができる
  • 出力調整が細かく設定できる(特にツィーター)
  • スピーカーの駆動力がアップする
  • 別々の回路になるのでウーファーとツィーターの干渉が起きない

といったところです。
タイムアライメント機能があれば左右前後のスピーカーの出力タイミングを調整できるのですが、通常は右前のウーファーとツィーターは1つのスピーカーと認識(1チャンネルの出力を2つに分けているだけ)されます。
なのでウーファーとツィーターをリスニングポジションから等距離に設置するのが理想です。
そうしないとそれぞれの出した音がバラバラに届いて、音像がボヤけます。

【理想ではあるが車内空間では困難】

しかしバイアンプ接続でしたら、タイムアライメント機能によってウーファーとツィーターそれぞれの出力タイミングを調整でき、またツィーターの出力レベルも微調整できます。
そうすると音像がハッキリしてきます。

【バイアンプ接続ならきめ細やかな設定が可能】

このバイアンプ接続をするにはネットワークを追加購入する等、そこそこお金がかかります。
しかしKFC-RS174S であれば追加投資なくバイアンプ(っぽい)接続ができます。
(っぽい)と書いているのは、ウーファーの高音域カットができずにフルレンジで鳴らしてしまうから。
まあこの金額のスピーカーでそこまで求めちゃいけませんね。

実際に配線してみました

では作業を開始します。
まずはウーファーとツィーターの配線を分けて、ウーファーのみを車両フロント出力につなぎます。

【ウーファーのみをフロント出力につなぐ】

カムロードにリア出力はないので、ツィーターは直接ナビのリア出力につなぎます。
センターパネルを取り外します。

【クリップのみで固定されているので引っ張るだけ】

【下の接続外すの面倒なのでこのまま作業します】

センター部分からケーブル通しを進めていって、引っ掛ける部分を届かせます。
そしてセンター側から引っ張ってツィーターのケーブルをナビ近くまで通します。

【この輪っかにツィーターのケーブルを引っ掛ける】

【引っ掛けたら引っ張る】

【届いたら左右間違えないように接続】

こんな感じで左右とも行って元に戻せば完了。
作業自体は難しいことありません。

設定して効果を実感!

無事接続ができたので設定をイジってみます。
リア出力を触るとツィーターの音量が変わります、成功です。

ではそれぞれのスピーカーの距離を計測して入力していきます。
リスニングポジションを〈フロントR〉にします。
そしてフロントRに右ウーファー、リアRに右ツィーター、フロントLに左ウーファー、リアLに左ツィーターまでの距離を入力します。

【フロント・リアを間違えないように】

この時点で音像はハンドル上ややナビ寄りのところに来ました。
目の前にボーカルを持ってくるのもいいのですが、そうすると画面の人物と声がずれてしまうのがちょっと気持ち悪いです。

なのでナビ画面にボーカルが来るように出力調整をします。
この辺の数値は個人の感覚的なものなので、同じにしたからといって正解とはなりません。
要は自分が「これでいい!」と思った数値を信じましょう笑

【こんなもんかな?】

おお!ナビ上のダッシュボードで氷室京介がmarionnette歌ってる!

通常接続と比べてバイアンプ接続の方が確かに音像がクッキリしたように感じます。
あとツィーターのキンキン音が苦手な人は出力下げるのも自由自在なので、自分好みにセッティングが可能です。

リア出力を余らせているのであればぜひバイアンプ接続をお試しください。
確実に音質がアップしますよ。

それでは皆さん、Have a nice day !