皆さんこんにちは、シンです。
前回、折りたたみの電動アシスト付き自転車に関して記事を書いていたところ、デイトナのHPで試乗会が行われるという情報がありました。
これは絶好の機会とばかりに行ってきました。
場所は森町にある「アクティ森」という施設です。
この周辺道路で試乗させてもらえるようです。
会場にはデイトナと電アシの代名詞的存在、「ヤマハのPASS」のヤマハが来ていました。
MTBって山を下るのが面白い要素で、坂道を上ることが好きで乗ってる人はいないんじゃないかな?(そういう人はロードに乗るでしょうし)
そう考えると上りをアシストしてくれるE-MTBって理想的だと思うんですね。
問題は重量増が与える影響、特に下りでは制動性能に影響大きそうです。
コレの試乗ができれば良かったのですが、試乗車と書かれていなかったのでヤマハの自転車には乗りませんでした。
さて今回の私の本命、デイトナです。
ちなみに来る途中に本社を横切りました。
台風による土砂崩れの影響で、試乗コースは短縮されてしまいましたが、イベントを開催してくれただけでもありがたいことです。
DE01とDE01Xの違いをチェック
デイトナスタッフにDE01とDE01Xを検討していると伝えると、「ぜひ両方乗り比べてください。」と快いお返事をいただきました。
おおよその違いは前回記事の表で示した通りですが、それを今回は写真で示します。
左がDE01、右がDE01Xです。
ぱっと見のシルエットはほとんど一緒ですが、DE01はバッテリーカバー、サドル、グリップがブラウンレザーでカジュアルに、DE01Xはブラックでスポーティーです。
この見た目で分かる違い(カジュアルかスポーティーか)の通りに装備品も使い分けられている感じです。
写真のサイズが違うので分かりにくいですが、DE01のホイールはETRTO406で、DE01XはETRTO451です。
これややこしいんですが、20インチと言っても同じサイズじゃないんです。
451は406に比べて外径が45mmも大きいのです。
そして装着しているタイヤのサイズも違います。
DE01の方はママチャリ風、DE01Xはロードバイク風のサイズ感です。
この時点でそれぞれの車種の性格の違いが表れています。
ぱっと見は同じでも非なるものです。
DE01Xの方が細身で大径ホイールなので抵抗少なく慣性も働き、よく転がるように作られています。
その転がりやすさを高めるためにハブも差別化されています。
ブレーキも両者では全くの別物です。
DE01はVブレーキ、DE01Xは油圧ディスクブレーキです。
晴れの日の試乗でほぼ平坦だったので、Vブレーキでもよく止まりました。
Vブレーキはメンテナンス性やコストを考えれば非常に優秀なブレーキだと思います。
ただ雨の日とかだとディスクとの性能差が現れます。
シフトはDE01がマイクロシフト社のR9、DE01Xがシマノのティアグラです。
カセット自体は11-28Tと一緒ですが、変速が9速と10速と違いはあります。
しかしこのあたりは余程のこだわりや違いが分かる人じゃないと気付かないものじゃないか、と。
電動でアシストされたらもうよく分かりません。
見た目は全然違ってDE01Xの方が当然カッコいいです。
リアディレーラーもDE01はマイクロシフトのもの、DE01Xはシマノの105です。
ここを見て本気度が見えてくる気がします。
「コイツ、遊びじゃないな」
そう思わせるオーラを纏い始めるのが105です。
肝心の変速の違いは、本当は違うのでしょうが、普通に街乗りしている限りはマイクロシフトのR9で何不自由も不満もありませんでした。
むしろ105は10速という多段が影響してか、ローギアに入れた時に少々無理があるかな〜と感じました。
乗った感触の違い
DE01は操舵性がややふらつく感触がありました。
一方のDE01Xはカッチリしていてブレが少なかったです。
これはホイールサイズの違いが影響しているのでしょうね。
あとDE01はハンドルが上下できるようになっているので、やや剛性が低いのかもしれません。
またこのホイールの大きさの違い、タイヤの太さ、ハブの性能といったところで、スピードもDE01Xの方が速かったです。
速度を測っていたわけではないので、あくまで感覚での話ですが。
ただしDE01Xはタイヤが細いだけあって、段差の衝撃は強く伝わります。
パンクに関しても気を使う場面がありそうです。
この点に関してはDE01の方がまだ安心できるかな、と思います。
電動アシストについても両者で違いがあるということを何処かで聞きましたが、それについては今回の試乗では感じることができませんでした。
DE01Xは素晴らしいが、やっぱりDE01?
乗る前から予想はつきましたが、両者を乗り比べてDE01Xの走行性能の高さを実感することができました。
約8万円という価格差も、そのパーツ構成から考えれば十分納得できる内容です。
なので試乗直後は
「買うならDE01Xで決まり!」
それぐらいに感じていました。
でもその後、totsuspoさんにお誘いいただき、浜名湖渚園のアウトドアイベント会場までSURLY Cross-checkに乗りました。
(家からではなく、渚園近くのガーデンパークまでクルマで自転車を運んで)
やっぱり、しっかりとしたダイヤモンドフレームで700ccホイールの自転車はスーッと滑らかに進みます。
DE01Xがどれだけ良いパーツを付けたとしても、この差は絶対越えられません。
ましてや30万円ほどのロードバイクとは比べようもありません。
電動アシスト、折りたたみ、スポーツ走行、街乗りの全部を条件として1台で叶える(妥協するとも言う)としたならば、このDE01Xは有力候補でしょう。
しかし時速24km/h以上では単なる重量的ハンデにしかならない電動ユニットです。
日本の法律内で作られる電動アシスト付き自転車にスポーツ走行を求めるのは酷な話なんでしょう。
唯一活路が見出せるのは先に述べたようなE-MTBかな?
そう考えると高価なDE01Xよりも、街乗りには十分な性能のDE01で気楽にポタリングを楽しむのがいいのでは?と思えてきました。
ポタリングでのんびり走る程度なら、電動アシストが働く速度域ですしね。
なんせ自転車のデイトナの正式社名は「Daytona PotteringBike」、社名に堂々とポタリングバイクと掲げているぐらいですから。
それでも18万円か、高いな・・・。
もうちょっと考えよう、っと汗
それでは皆さん、Have a nice day !