【登山】息子と登る乗鞍岳 Vol.2 〜畳平から3,026mの剣ヶ峰登頂〜

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皆さんこんにちは、シンです。

2024年7月20〜21日に乗鞍岳登山(登頂2回目)した時の記事その2です。

その1はコチラ↓

www.mountain-camp-cycling.com

畳平からお花畑

日本国内に3,000m峰は21座(23座とも)あり、乗鞍岳(3,026m)はそのうちの1つです。
そしてこの標高2,702mの畳平までバスで行けるので、「日本一登頂が容易な3,000m峰」でもあります。

しかし一気に標高が上がるので高度順応ができず高山病を発症しやすいとも言えるので注意が必要です。

「よーし、登ろう!」

とご機嫌な息子。
このポーズは事前に前回登山時の写真を見たので真似したのかもしれません。

2019年8月18日 この時息子は2歳6ヶ月

 

霧に包まれたお花畑の木道を歩いてお花探しに回ります。
木道はご覧の通りとても綺麗に整備されています。
この時の気温は11℃でした。

では前回同様、撮影した花の名前を調べてみました。
違ったらごめんなさい。

ミヤマキンポウゲ(深山金鳳花)

ハクサンイチゲ(白山位一花)

ヨツバシオガマ(四葉塩釜)

ミヤマクロユリ(深山黒百合)

アオノツガザクラ(青の栂桜)

コイワカガミ(小岩鏡)

息子も夢中になって写真を撮っていました。
親のすることは子にも影響する典型例です笑

この時の写真がコチラ

残念、被写体がかなり上に配置されています。

何で写真を撮っているか気になりますよね。
これ、私が10年ほど前に使っていたiPhone 5 です。

最新のスマホとは比べられない性能ですが、それでもカメラ性能に限って言えば現在発売されている格安タブレットのカメラと同等かそれ以上の8メガピクセルです。

そして重量が112gと軽量でAmazon Fire 8 タブレット(約330g) の1/3です。
子どもにとって200gの軽量化は大人ではかなりの軽量化に匹敵します。

記念に撮ってもらいました。

今日は機嫌がいい怒りんぼのパパ photo by 息子

 

富士見岳分岐から肩の小屋

お花畑を抜けしばらく歩いていると霧が晴れ、不消ヶ池が見えてきました。

この時息子が撮影した写真がコチラ。

不消ヶ池と不動岳 photo by 息子

 

うん、なかなか上手。

この辺りで高山植物の女王と呼ばれているコマクサに出会いました。

コマクサ(駒草)

富士見岳分岐を過ぎた辺りの崖からは乗鞍岳最高所の剣ヶ峰、バスで通ってきた乗鞍エコーラインがよく見えました。
雪渓ではスキーを楽しむ人たちがいました。

剣ヶ峰が見えたのはこの数十分の間だけ

エコーラインが山肌を縫うように走っている

5年前は富士見岳ルートで登っていました。
何ともない登りでも2歳半の息子には手をついて登るような坂道だったようで、早々におんぶに切り替えていました。

5年前の様子。今見てすごく頑張っていたのだと気付く。

5年前の様子。富士見岳分岐を過ぎたあたりでは疲れて寝ていた息子。

2歳半の頃は力尽きた場所ですが、7歳になった今では余裕で歩いています。
もちろん当然と言えば当然なんですけど、スッとした立ち姿からも成長を感じるなぁとしみじみ思います。

肩の小屋に到着しました。
私だけなら素通りですが、息子のペースに合わせてここで小休憩にします。

乗鞍観測所と肩の小屋

肩の小屋から剣ヶ峰

小休憩を終え剣ヶ峰へ向け登り始めました。
この時点ではまだ剣ヶ峰は見えていました。

この辺りから登山らしい道となり、傾斜もきつくなります。
ここに乗鞍岳の罠があるんですね。

バスで一気に標高2,700mまで上がって肩の小屋まではほぼ平坦なので、ここまでは楽に来られます。
でも酸素濃度は平地の70%程度なので血中酸素濃度は減少していますが、大体の人は無自覚です。

そして山頂はすぐそこと張り切って登った途端、自覚できるレベルの低酸素血症(高山病)になってしまうんですね。

息子の息が上がってきていて弱音も増えてきました。
大人はこのつらさをポジティブ変換(試練、修行、トレーニングなど)して乗り切りますが、子どもは正直なので「つらい=つらい」なのです。

そんな時役立つのがしりとり。
これで気を紛らせることができますし、脳を活性化させられるのでボーっとすることもありません。

頂上手前の平らな場所でもう一度休憩。
寒くなってきたので温かい飲み物を飲んで心と体を落ち着かせます。
息子にはカフェオレ。

うまい棒がパンパンになっているのを見て大ウケの息子。
勉強したみたいで本当になるか確かめてみたかったそうです。

山頂が見えたり見えなかったりの天候です。
気温は10℃くらいだと思いますが風があるので体感気温はもっと低いです。

頂上小屋の辺りでちょっと立ち止まって呼吸を整えます。
私のApple Watch を当てて酸素飽和度(spO2)を測定、86%でしたが呼吸を整えると94%に回復。
まだ遠いのならここで撤退ですが、頂上はすぐそこ(写真左上に見えています)。
息子も頂上に行きたいと言うので頑張りました。

山頂到着

10時50分、コースタイムより大幅に遅いですが無事山頂に到着。
山頂は記念撮影のための行列ができています。

山頂には2つのお宮があり、北側の風雨に晒されているのは朝日神社です。
剣ヶ峰の北側にある朝日岳が御神体でしょうか。
乗鞍高原にある朝日神社とは関連があるのでしょうね。

そして囲いの中で大切にされているのが乗鞍本宮(鞍ヶ峰神社)です。
畳平にあるのは中宮、こちらが本宮なので大切にされているのですね。
乗鞍本宮の奥の院である大日岳が南側にありますが、大日岳は禁足地となっていて登ることは許されません。
そう言えば朝日岳も登山ルートから外れているのは同じ理由なんでしょうかね。

私たちの順番になりました。
大体前後の人同士で撮影しあうのが山のマナーのような感じになっています。
その時お願いする相手が一眼レフカメラを持っていると「当たり」と感じてしまいます。

これが息子と二人で初めての3,000m峰&百名山登頂記念の1枚です。

ちなみに5年前の登頂時の写真がコチラ。
完璧な天気で後には御嶽山が見えています。
今回もこの景色を期待して、「次はあっち(御嶽山)な。」って言おうと思ったのですが。

5年前の様子。この小さな息子が自分の力で登れるようになりました。

ママに報告して下山

無事登頂の写真を撮り終え、後は下山です。
とその前にママにFace Time で報告。

そう、前日のFace Time もこの半化石状態のiPhone 5 でしました。
連絡先に「ママ」と登録してあるので、Face Time→ママとタッチすればカミさんとビデオ通話ができ、その操作は覚えました。
私のモバイルWiFiに接続している時のみ使えるようにしてあります。

Face Time のおかげで今回の山旅では息子の心の安寧が保たれました。

登山は下山の方が怪我するリスク高いですから慎重に。

登りの時には見落としていた花があったので撮影しときました。

イワツメクサ(岩爪草)

ヤマガラシ(山芥子)

ウサギギク(兎菊)

ミヤマゼンゴ(深山前胡)

ミヤマダイコンソウ(深山大根草)

チングルマ(珍車)

コバイケイソウ(小梅蕙草)

12時47分、畳平に到着。
バスが13時5分発で次は1時間後、記念バッチをチャチャっと購入して列に並びます。

バスに乗ってすぐに私は寝てしまいました。
この写真を撮ったのが13時24分なので寝てた時間は15分くらいでしょうか。
息子もこの通り寝ていました。

大きくなったといってもまだまだ小さい体、きっとつらくて大変で疲れ果てたのでしょう。
でもちゃんと成し遂げた結果のこの姿に逞しく成長してくれている喜びを感じるのでありました。

今回のYAMAPログです。
コース定数は10と易しめの行程で、歩行ペースもゆっくりでした。

乗鞍観光センター駐車場に戻ってきて乗鞍岳を見上げると山頂はまだ雲の中。
どれだけ待ってたとしても雲が取れることはなかったんだと知ると、下ってきて正解と思えます。

次回は登山後のお楽しみ編です。

それでは皆さん、Have a nice day !