皆さんこんにちは、シンです。
今回の記事は8月16日に息子と2人で焼岳登山をしてきた様子になります。
新中の湯登山道駐車場
道の駅風穴の里から国道158号を上高地方面へ進み、釜トンネルの信号機を越えて安房トンネル手前の旧道へ。
クネクネ登った先に新中の湯登山口駐車場があります。
満車で停められなかったらどうしようと心配していましたが、停めるスペースにはまだ余裕がありました。
新中の湯登山口駐車場からは前穂高岳〜明神岳が拝めました。
写真左側の稜線の先に本邦標高第3位の奥穂高岳があります。
奥穂高岳は登頂経験がありますが前穂高岳はまだ登っていません。
いずれまた。
ここで標高は1,590mほど、焼岳山頂までは約850m登ります。
息子がこれだけの標高差を登れるかどうか。
志摩の海で遊んでいた体力を知ればきっと大丈夫、いやもっと標高差があっても大丈夫なはず。
問題はやる気の持続です。
カロリーメイトを行動食に
ちょっと前に登山の行動食にカロリーメイトブロックが便利そうだと書きました。
今回はこれをテストしようと一応全種類持ってきました。
登りの30分おきに1本ずつ摂取するよう計画しました。
味はその時の息子チョイスで。
「何にしようかな?」
と選択肢があるだけで楽しみが増えます。
登山開始
登山口の標柱です。
焼岳は2016年にカミさんとふたりで登ったことがあるのですが、その時はこの標柱は存在しませんでした。
6時6分、出発です。
息子が寒いというのでパーカーを羽織っていますが、私は半袖1枚で大丈夫。
焼岳は活火山で山頂付近では常に火山ガスが噴出しています。
気象庁が監視していて現在の警戒レベルは1。
この案内板にも書かれている通り、登山は自己責任で行うことが基本です。
〜焼岳の火山性地震情報について〜(2024年8月20日現在)
焼岳山頂付近を震源とする火山性地震が2024年5月末から増加していましたが、7月3日以降減少していることを受けて、噴火警戒レベルを引き上げる可能性は低くなり、7月17日をもって臨時情報の発表は終了しました。
しかし山頂付近の膨張は緩やかに増加し、5月以降の変化率は増加傾向であることから、中長期的に火山活動が活発になってきている可能性があります。
登りの様子
登り始めはなだらかですがすぐ急斜面が現れます。
放置車両
登り始めて間もなく、横転したクルマが放置されています。
ここより上の道路から転がってきたのでしょうが、乗ってた人は脱出できたのか・・・もしかしてまだ・・・。
ちなみに2016年に撮影したのが下の写真。
よく見ると腐食が進んでいます。
これをみるとラピュタを思い出してしまいます。
息子の気を惹いたもの
息子はすぐに「暑い」と言ってパーカーを脱ぎました。
ほら、言わんこっちゃない。
暑がりで寒がりだから着たり脱いだり忙しいです。
そんな息子がお下がりのiPhone 5 で何かを撮影。
何かと言うと、
こう言うのを見るとすぐヘビイチゴと言ってしまいますが、正しくは何かよく分かりません。
でもいちごが大好きな息子は興味津々で写真を撮って、「ママに見せる」と嬉しそうでした。
第1カロリーメイト補給地点
歩き始めて30分経過、第1カロリーメイト地点です。
ここで選んだのはチョコレート味。
そしてパサついた口を潤すのは同じく大塚製薬のポカリスエット。
カロリーメイトとポカリスエットで栄養と水分のバランス補給です。
OS-1でも良いでしょう。
補給完了して元気に登り出す息子。
この後も30分おきに補給しながら進んでいきました。
ご覧の通り、子どもにはちょっと大きな段差のある登山道です。
登りは何とかなっても降りは危険です。
登山での事故の多くは降りで起きていると言いますから、子ども連れでの登山では最後まで油断しないよう気をつけましょう。
2,020m広場
標高2,020m広場近くに来て、ようやく焼岳が姿を現します。
霞がかかっていて幻想的でした。
2,020m広場に到着すると霞が晴れてクッキリと姿が見えました。
焼岳は南峰と北峰があり、写真左側が南峰です。
北峰は右側の峰に隠れています。
地表がえぐれた登山道を進むとこのように地層のようなものが見えます。
専門家はこれを見ていろいろと分かるんでしょうね。
とりあえず息子にはこれが地層だ、と言っておきました。
丸印を頼りに
樹林帯を抜けて岩が多くなってきました。
ここでは丸印を目指して進み、近づいたら次の丸印を探すように、と教えました。
そうしたら
「丸はどこだー?」
「おーい丸く〜ん、どこだい?」
って探していました、可愛い。
これぞ夏山という景色
左が南峰で右が北峰です。
カール状のところを登っていきます。
青い空がキレイでした。
谷側はこんな感じになっています。
こう見ると結構な傾斜ですね。
鮮やかな空の青に草の緑、夏山登山らしい風景です。
火山ガスが噴出している山頂付近
南峰と北峰の鞍部に到着。
北峰付近は火山ガスが噴出していて、周囲は硫黄泉のにおいがしています。
こちらが北峰。
ここから登ることはできないので裏から回って登ります。
登頂
「あと少しで頂上だよ。」から30分、ようやく焼岳北峰(の少し横)に登頂できました。
焼岳北峰は火山ガスの放出と地盤が脆いので頂上に立つことはできません。
同じく南峰も立ち入り禁止となっているので立つことができません。
なので焼岳登頂というとこの標柱のある場所を言います。
標高が下がった?
焼岳は日本百名山に数えられていて、ピークは南峰と北峰となっています。
高いのは南峰で2,455m 、北峰は2,444.3mです。
しかし標柱を見てみると2,393mとなっています。
2016年の時点では2,444,3mと書かれています。
この8年で51mも低くなったのでしょうか?
山頂からの景色
南峰の北側には火口湖があります。
写真に写っている白いのは火山ガスの煙です。
北側をみると笠ヶ岳、そして麓に中尾温泉の建物が見えます。
笠ヶ岳はまだ登ったことがありません。
西側の雲海の彼方には白山が見えます。
この雲の下がちょうど高山市で飛騨国です。
東側の槍穂は雲に隠れて見えませんでしたが、上高地はバッチリ見えました。
上高地からは門番のように見える焼岳頂上に今立っています。
後から聞きましたが山頂からの景色は、
「キレイだった、すごかった。」
でした。
そう言う息子が撮った写真がコチラ。
息子はやたらと富士山に登りたいと言い、その理由が「雲を下に見たいから。」です。
もう希望が叶っちゃいましたね。
いや、富士山頂から見る雲海はきっと特別だろう(私も未経験)。
苦労して山頂に立った時、目の前に広がったこの光景。
息子の心を打つものがあったのでしょうね。
家に帰ってきて言った言葉が、
「山から降りたらまた登りたくなったよ。」
でした。
そうなんです、どんだけつらい思いをして「やっと帰って来れた〜」と思っても、「次はどこにしようかな?」と考えちゃうんですよね。
写真や映像で擬似体験はできますが、やっぱり自分の足で登り自分の目で見た光景の迫力には勝てません。
これを知ってしまうと登山がやめられなくなります。
ここに7歳のヤマヤが誕生しました笑
下山開始
晴れていると言っても雲がどんどんと斜面から登ってきて太陽が隠れました。
無風なら気持ちい気温ですが、山頂付近は10m/s超の風が吹いていて寒い!
私だから半袖で耐えられましたが普通の人であれば「寒っ!」と言って上着を羽織るレベルです。
台風のこともありますし登頂したら長居は無用、気象庁も噴気地帯には止まらないでください、とアナウンスしていますしね。
降ります。
昼食タイム
12時、2,020m広場まで戻り昼食休憩です。
もちろん食事は日清カップヌードル。
よく飽きもせず食べられるなぁ、と思うかも知れませんが普段そんなに食べないのでね。
なので登山と言ったらカップヌードルが食べられる、そんな感じです。
では8年前は何食べてたのかな?と当時の写真を探したらありました。
ほら、カップヌードル笑
めっちゃ笑顔だし。
お湯を沸かしている間、息子はトンボを捕まえていました。
Siriが3分タイマーを告げると息子は戻ってきて「いただきます!」
すごくお腹が空いていたみたいで美味しい、美味しいと言って完食しました。
食後はコーヒー。
今回は都会の洗練されたテイストのコーヒーをいただきます。
登山計画完了
14時10分、登山口まで無事下山でき予定していた登山は完了しました。
お疲れ山でした。
歩行距離は短めですが息子にとって850mの登り、コース定数19は初の経験です。
それでもまだまだ余力はありそうでしたから次はコース定数20〜24の山かな?
それでは皆さん、Have a nice day !
息子の百名山登頂記録
3/100座 (2024.8.16現在)
-----東北-----
安達太良山 (1,700m) 2023.8.11
-----甲信-----
乗鞍岳 (3,026m) 2024.7.21
焼岳 (2,455m) 2024.8.16 New!
※ 山頂が県境にまたがる場合は、スタート地点に設定した登山口がある地域に振り分けた