皆さんこんにちは、シンです。
今回は御嶽山下山後の話になります。
登山の様子はコチラ↓
御嶽山噴火を伝承、「やまテラス王滝」
ご存知の通り御嶽山は2014年9月27日に水蒸気噴火を起こしました。
58名もの犠牲者を出した日本における戦後最悪の火山災害から早いもので10年が経過、今も5名の方が行方不明で帰っていません。
あの噴火災害は大変ショックでしたし、映像を見るだけで恐怖を感じます。
その噴火災害を伝承するために作られた施設が長野県立御嶽山ビジターセンター「やまテラス王滝」です。
登山の時に車中泊したのがここの駐車場です。
駐車場無料、施設見学無料です。
なんと言ってもキレイなトイレがありがたいです。
登山の最初の難関は登山口にトイレがあるか?あってもすごく汚くないか?ですから。
ここなら安心して登山前の準備が整えられます。(キレイに使いましょう)
トイレの話はこれくらいにして施設内展示をちょっとだけ紹介。
詳しく知りたい方は御嶽山へGo !
4つのブースで御嶽山について学ぶ
展示室は4つあり、順番に御嶽山の成り立ち、御嶽山の自然、火山を知る、山と人との関わり、となっています。
でも登山で疲れてからの訪問だったので、主に見たのは展示室1と3です。
展示室1「御嶽山の成り立ち」
まず展示室1で御嶽山と周辺地域がどのように形成されていったのかを学びます。
御嶽山の標高は日本第14位ですが、活火山の中では富士山に次いで2番目の高さになります。
14位と言っても2位の北岳が3,193mなので、約120mの間に13座がひしめき合っている、と言った感じです。
下の大きさ比較で見覚えのある形が、と思ったら浜名湖でした。
浜名湖、諏訪湖、山手線と並んでいます。
日本の中枢は浜名湖くらいの面積に集中している、と思うと政治経済の一極集中を肌身で感じられます。
全然関係ないと思っていたチバニアンも御嶽山と関連しているなんて想像もしませんでした。
御嶽から千葉県市原市まで灰を届けるとは・・・。
展示室3「火山を知る」
展示室3の「火山を知る」がこの施設が一番伝えたい、というか伝える使命がある内容でしょう。
11時52分に噴火、登頂してさあお昼ご飯、と一番幸せな時間だったんですよね。
噴火災害でお亡くなりになった長山照利(あかり)さん(当時11歳)の帽子と当時着ていた衣服が展示されていました。
照利さんは当初行く予定ではなかったようですが、前日になって母親に登りたいと伝えて同行したそうです。
17名ほどのメンバーのうち写っている年上の友人と一緒に、母親とは30分以上先を進み登頂したみたいで、その時母親にメールで写真を送っていました。
でもそれが最期の写真になりました。
照利さんは噴石等によって受傷しながらも近くの岩陰まで避難し、夜を迎えたそうです。
しかし噴火から1週間が経過した10月4日、緑色のジャケットを着た遺体として発見されました。
この緑色のジャケットは避難していた近江屋洋さんのものです。
寒いと訴えていた照利さんに近江屋さんが渡していたと生存者が証言しています。
そんな近江屋さんはTシャツに薄いジャケットを着た状態で遺体として発見されました。
ジャケットは近江屋さんのご家族のもとへ帰ってきました。
近江屋さんの父親は後日、「息子はよくやったと思う。でも、美談で終わるにはちゃんと帰ってこないとダメなんだよ。」と言ったようです。
息子の行動を単なる感動話では済ませられない複雑な思い、です。
私が撮影したビフォーアフター
私は御嶽山が噴火する1年前に登っています。
その時の山頂からの光景がコチラ。
11月なので二の池は凍っていますがこの大きさです。
そして噴火後5年が経過して山頂まで登山道が限定解除された2019年の様子がコチラ。
エメラルドグリーンで美しい二の池は小さく、大部分が灰で埋め尽くされていました。
今回は悪天候で見ることができませんでしたが、この猛暑で干上がってしまったようです。
下山開始直後、一瞬雲が取れたのでこの時山頂にいたら二の池が見えたかもしれません。
下ると晴れる、登山あるあるです。
恐れを忘れず、でも登山を楽しむ
御嶽山の噴火については低周波地震の増加や山頂の膨張など、噴火の危険性が高まる観測がされていたので、噴火警戒レベルをなぜ引き上げなかったのかと問題になったようです。
でも起きたことは帰ってきません。
経験から学び次に活かす、それしかできませんがそれすら忘れ去られてしまいます。
だからこそ色褪せずに伝承していくことが大切なんですね。
噴火は恐ろしいですが、火山が生み出す自然景観には魅了される美しさがあります。
なので噴火警戒レベルを事前に確認し、ヘルメットは必ず着用するなど安全に留意しながら、これからも登山を楽しんでいこうと思います。
息子とともに。
帰り道にて
私の思い出の味、「冷めて美味しくなくなったマックのハンバーガー」を美味しいと食べる息子。
見つめる先は冬に滑ったゲレンデ。
「また冬になったら来ようね。」と息子。
新たな約束が結ばれました。
登山中はカッコよく見える息子もクルマに乗るといつもの息子に戻ります。
ご褒美にデイリーでサーティーワンのアイス。
国道19号でアトちゃんの10,000kmを迎えました。
帰りは国道257号ではなく、国道153号へ抜ける道(妻籠馬籠)を選択、中京圏内ではお馴染みの昼神温泉にある日帰り入浴施設「湯ったり〜な昼神」へ。
南信州のツルトロの泉質は私の好みです。
施設内のレストランで私は大海老天丼(¥1,250)を注文。
息子は登山で3回連続のソースカツ丼(¥1,200)、山に登って食の好みが変わってしまいました。
以上が下山後の内容でした。
アトちゃんの燃費は17.9km/L。
WLTC14.7km/Lで、JC08では19.7km/Lがアトレーのカタログ燃費なのでJC08で9割程度なら上々ではないでしょうか。
それでは皆さん、Have a nice day !