皆さんこんにちは、シンです。
2023年に「平成レトロ」な写真が撮れると言ってにわかに人気となったオールドコンデジ。
欲しいなぁと思っていたら、カミさんの宝の山(ゴミと言ってはダメ)から2012年モデルの Panasonic DMC-FH6 が発掘されました。
オールドコンデジって?平成レトロって?
平成なんてレトロでも何でもないだろう?と昭和生まれは反射的に思ってしまいますが、平成初頭のデジカメは30万画素とか実用に耐えられないレベルのもので、多くの人が写ルンですで撮って現像出しに行っていました。
平成10年(1998年)頃から高画質化されてきて、一般家庭にコンデジが普及しました。
コンデジの高画質化により、写ルンですの売り上げは2000年前後をピークに減少し始めて2005年からは急落、完全にコンデジに主役の座を奪われました。
コンデジの進化の勢いは止まらず、どんどん高画質化していきました。
話題となっているオールドコンデジというのはこの主役の座に君臨した頃、2000年から2005年あたりで製造された機種を言うのかな、と思います。
その頃製造されていたものはキレイに撮影はできるようになったものの、まだまだ発展途上、現在のスマホの足元にも及ばないレベルの画質です。
故に「平成レトロ」と言われ、エモい(初めて使いました)画質で撮れるんですね。
それ以降だと画質が良すぎて「平成レトロ」感が薄れますから。
なので今回発掘された DMC-FH6 はオールドコンデジというには新しすぎる部類のコンデジです。
ちなみに私が2001年から2003年に所有していたカメラが FUJI FILM FinePix 4700Z でした。
今では珍しい縦型デザインでカッコよかったなぁ。
そんなFinePix 4700Z で撮影した写真がコチラ。
今から20年以上前の画像データですがブログに載せる程度のサイズであれば十分キレイだと思いますが、時代はこれをエモいと感じるわけですね。
スマホに駆逐されず生き延びたコンデジ
主役の座を射止めたコンデジでしたがその天下も長続きせず、売り上げは2008年頃をピークに2011年からこちらも急落しています。
そう、2008年には海の向こうから iPhone 3G がやってきました。
スマホカメラに圧倒されたコンデジ、一部機種は高級コンデジという分野を切り開きました。
でも何十万円もするので一般庶民には買えず、もはやコンデジと呼ぶのも憚られます。
スマホに駆逐されたと思われたコンデジですが、令和の世になってもしぶとく生き延びているのがいます。
KODAK PIXPRO です。
平成レトロな「エモい」(初めてこの言葉使いました)写真が撮れるとカメラ系Youtuber が紹介したことで話題になり、一時は欠品で手に入らなくなるほどでした。
1年前は¥15,000 ほどでしたが¥25,000 オーバーまで値上がりました。
今は人気も落ち着き¥24,000 程度に下がっていますが、それでも安い時に買っておけばよかったなぁ(転売はしませんよ)、とちょっぴり後悔していました。
なので DMC-FH6 が発掘された時は嬉しくて嬉しくて。
おかげで後悔の雲が晴れました。
DMC-FH6 のスペックをチェック
では Panasonic DMC-FH6 と KODAK FZ55 のスペックを比べてみましょう。
赤字の部分は私の注目ポイントになります。
(字が小さくてスミマセン汗)
10年という短くない月日が流れていますが進化はほとんど止まっていますね。
今現役の機種と並べて見劣りしない12年前のパナソニックのコンデジがスゴいのか、それとも現在も製造を続けているコダックがスゴいのか。
とりあえず性能は同等。
勇足で FZ55 を購入しなくてホントよかった。
充電器とバッテリーは購入
ただ DMC-FH6 の充電器が見当たりません。
充電ができないことには使い物になりませんし、本当に使えるのかも分かりません。
ならばと、少しの出費は致し方なし。
Amazon で謎ブランドの充電器とバッテリーのセット(¥1,899)を購入。
¥24,000 のカメラを思えば安い出費です。
電源を入れてちょっと感動
充電器が届いたので純正バッテリーは早速充電。
そして購入したばかりのバッテリーを本体に入れてスイッチON!
10年の歳月をモノともせず、何事もなかったかのように起動しました。
ちょっと感動。
お決まりの時刻設定をしてくださいのアナウンスに従って時刻設定をしますが、デフォルトの日時を見て泣けてきます。
こいつ、今が2024年って知らないんだよなぁ。
DMC-FH6 の画質をチェック!
動作することが分かったのでテスト撮影。
今私が一番関心を寄せている cross-check を被写体にして DMC-FH6 と iPhone 14 Pro で撮影していました。
見分けはつきますでしょうか?
左が DMC-FH6 、右が iPhone 14 Pro です。
色合い、シャープさ、暗部のざらつき、全てにおいて iPhone 14 Pro の圧勝です。
でもスペック見てDMC-FH6 暗部に弱いのは明白なので、その暗部の画質が悪いとか言っても、そりゃそうですよ、ってことです。
暗部以外のところを見ればそんなに悪くはありません。
iPhone は色補正をしてくれてキレイに感じさせてくれます。
それに慣れた目でナチュラルな色合いで撮影してくれるコンデジの画像を見ると、色褪せた感じに見えます。
これを FinePix 4700Z で撮影したらソフトな輪郭と全体のざらつきという自然のエフェクトによって平成レトロなエモい写真となるんでしょうね。
残念ながら DMC-FH6 では高画質すぎますね。
ということはKODAK FZ55 も、ってことでは。
本当に平成レトロな写真を求めるならもっと古い機種を探さないといけません。
息子が使うのにちょうど良さそう
残念ながら高画質すぎて平成レトロな写真という訳にはいきませんでした。
平成レトロ感では今息子に使わせてる iPhone 5 の方が上でしょう。
ただ iPhone 5 でタッチ操作するために手袋を外すのは煩わしく、物理的なボタン操作のコンデジの方が安心して使えます。
なのでこのカメラは息子に使わせてあげることにしました。
そして親子で山に行ってお互い好きな風景を撮って、写真を見せてワイワイしよう。
いいじゃないですか。
息子の撮る写真が楽しみです。
それでは皆さん、Have a nice day !