こんにちは、シンです。
今日はキャンピングカーのサブバッテリーの充電管理しているボトロニックの補正をしました。
ボトロニック補正とは?なぜズレる?
ボトロニックの液晶にはサブバッテリーの電力容量、放電 (充電) 量、電圧が表示されます。つまりそれらを監視しているんですね。サブバッテリーが満充電に近づくと充電制御をかけてバッテリーを守る仕組み、これがボトロニックの大切な仕事です。
しかし使っているうちにズレが生じてきます。すると満充電されていないのに、「よし満充電完了!充電やめ!」と充電器に静止の合図を送ります。
当然サブバッテリーは満充電されないままで出かけることになり、出先で「あれ?やたらとバッテリーの減りが早くない?」となる訳です。
キャンピングカーのサブバッテリーは車両のオルタネーターから電力の供給を受け充電 (走行充電) されるのですが、残念ながら走行充電だけでは満充電はされません (その理由は後ほど)。
この「管理者ボトロニックと現場サブバッテリーの満充電認識ズレ」を解消するのが今回の作業です。
作業は簡単、ボタン1つ押すだけ
と言っても作業は簡単、ボトロニックの▼ボタン (左ボタン) を3秒長押しするだけです。
まず作業前の状況。
サブバッテリーは満充電の300Ahを示しています。
電気は何も使用しておらず、満充電で電気の入れようがないので電流は0.0Aで、電圧は13.4Vと表示されています。そうそう、この作業をするときはメインスイッチはOFFにしておきましょう。
上の写真で液晶上部中央にある「On」の表示、これが充電抑制機能が働いている印です。この機能が働くおかけでバッテリーが守られるのですが、満充電を阻害する要因になっています。
それどころか鉛バッテリーはしっかり充電しないと劣化の原因となるので、逆にバッテリーを痛めつけることにもなりますから補正が大切です。
では▼ボタン (左ボタン) を3秒長押しします。
すると大きく「OFF」の表示、補正スタートです。
補正スタート、のはずが
これで制御が外れて、サブバッテリーは欲望の赴くままに電気をむさぼり喰う・・・はずでしたが、
喰わない。
なぜだろう?
私に考えられることは1つ。それは「すでにサブバッテリーは満充電されている」ということ。
私はいつもメインスイッチをOFFにして外部電源接続で放置しているので、常に正しく満充電されていてズレが生じていない、のかもしれません。
仕切り直しで補正スタート
試しに外部電源を外し少し時間をおいて作業し直しました。
仕切り直しでもサブバッテリーは300Ah、0.0Aの満充電状態です。
もう一度▼ボタン (左ボタン) を3秒長押ししてOFF表示。
すると今度は反応がありました。
電流量が0.5A、電圧が14.7Vと表示されています。また充電中を示す「Charge」も表示されています。
走行充電でできない理由
ここに「走行充電では満充電されない」理由があります。
通常オルタネーターの電圧は〜13.7Vです。なのでサブバッテリーの電圧がそれ以下であればジャンジャン充電されます。そして13.7Vに近づくと充電スピードが落ちていき、13.7Vまで上がれば充電がストップします。
しかしサブバッテリーにはまだ空き容量が存在します。それを埋めるのに必要なのが「昇圧」です。
外部電源はオルタネーターよりも高い電圧で流れているので確実にサブバッテリーを満充電してくれます。
普通の昇圧装置では走行充電では満充電できない
でもクレソンジャーニーにはオルタネーターから供給される電力を昇圧するCTEKが付いているから走行充電で満充電されるのではないか?
私もそう思っていましたが、実は違うっぽいです。
確かにCTEKは昇圧機能があります、でもオルタネーターが発電しない限りは何の役にも立ちません。でオルタネーターの発電制御はメインバッテリーの電圧に委ねられています。
メインバッテリーの電圧が規定に達するとオルタネーターの発電がストップするので、いくらCTEKが昇圧する気満々で控えていてもゼロからは何も生み出せません。
これを可能にするのがナッツ独自のシステム、エボリューションシステムです。エボリューションであれば走行充電でも満充電できるはず。
クレソンジャーニーのエボライトは似て非なるシステム、繰り返しになりますが走行充電では満充電できません、残念ながら。
無事補正終了!
補正作業は30分ほどで終了しました。
終了の合図は「Charge」サインが消えたことで判断します。やっぱりほぼ満充電されていたということですね。
今の鉛サブバッテリーを使い始めてから1年9ヶ月が経過しました。一般的に寿命は3年と言われているので、あと1年ちょっとでしょうか。多分大丈夫だと思いますが、この夏はちょびっと鉛サブバッテリーにはハードな日程を組んでいますので、何とか持ち堪えてもらいたいところです。
次はついにリチウム化を目指したいと思います。電源ない状態でも一晩快適にエアコンが使える状況は憧れますから。
時間稼ぎをしている間にせっせとリチウム化の予算と知識を貯めておきます。
それでは皆さん、Have a nice day !