こんにちは、シンです。
今回紹介するのは滋賀県高浜市湖北町にある湖北野鳥センターです。福井旅行時の車中泊場所をGoogleMapで探しているときに見つけ、これがきっかけで子どもに双眼鏡をプレゼントしたのでした。
湖北野鳥センターについて

湖北野鳥センターのHPにはこのように説明が書かれています。
長浜市湖北町今西の琵琶湖岸に立つ、野鳥観察を通して湖北の自然の豊かさや素晴らしさを学ぶことができる体験型の観察施設です。
センター周辺の琵琶湖湖岸は、遠浅の湖岸が続き、ヨシなどの水生植物をはじめ、魚や鳥達の絶好の生活場所になっています。四季を通してたくさんの野鳥が飛来し、観察できます。今まで確認された野鳥は53科250種に及び、滋賀県全体で確認された種の約70%以上を見ることができます。
まず1988年に水鳥保護、自然環境保全の啓発を目的として湖北野鳥センターは設立されました。そして1993年に琵琶湖がラムサール条約の登録湿地になったことから、水鳥保護だけでなく湿地の保全推進を目的とする施設として1998年に琵琶湖水鳥/湿地センターが湖北野鳥センターに隣接する形で開設されました。現在日本には54の湿地がラムサール条約湿地として登録されています。
ラムサール条約
「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地」に関する国際条約で、イランのカスピ海沿岸の都市・ラームサルで1971年に制定されました。しかしラームサルに湿原がある訳ではないそうな。なぜそこで話し合われたのでしょう・・・。
ラムサール条約は以下の3つの柱を基盤としています。
- 保全・再生: 水鳥の生息地としてだけでなく、私たちの生活を支える重要な生態系として、幅広く湿地の保全・再生を呼びかける
- ワイズユース (賢明な利用) : 湿地の生態系を維持しつつそこから得られる恵みを持続的に活用する
- 交流、学習 (CEPA) : 交流、能力養成、教育、参加、普及啓発(CEPA:Communication, Capacity building, Education, Participation and Awareness)を進めることを大切にする
このセンターは主に3のCEPAを目的とした施設といったところでしょうか。

営業案内 (2025/11/27 確認)
- 開館時間: 9:00-16:30
- 休館日: 毎週火曜日 (火曜日が祝日の場合次の日)、年末年始 (12/29-1/3)
- 入館料: 大人 (高校生以上) ¥300、小・中学生¥100 (長浜市内の小中学生は無料)、幼児無料
「山本山のオオワシ」について
湖北野鳥センターについて私は今回初めて知ったのですが、野鳥観察・撮影愛好家方々には有名なスポットらしいです。というのもセンター北東に位置する山本山 (海苔で有名な会社とは関係ないようです) では冬になるとオオワシが飛来するからです。
オオワシはロシア・オホーツク海沿岸部で夏に繁殖し、冬季は南下して朝鮮半島、北海道、本州北部で越冬します。多くは朝鮮半島、北海道で越冬し、青森以南の本州で越冬するのは1%程度なんだとか。
センターにはオオワシの剥製があり、その大きさに驚きます。こんな大きな鳥が飛んでるのか、と。このオオワシは鉛中毒で亡くなったようです。どうして鉛中毒になるのかというと、猟師が放った鉛玉を受けて息絶えた動物を食物連鎖上位のオオワシ等が食べた結果、鉛の血中濃度が致死量に至るということですね。

山本山では1992年に初観測され、その初代が死亡してからは1998年に対岸で発見されていた現在の二代目が2003年から毎年飛来してきています。この二代目はメスであることから「山本山のおばあちゃん」とも呼ばれています。オオワシは成鳥になるのに5-6年かかると言われているので、1998年初観測時点ですでに成鳥だったこの個体は少なくとも32歳以上です。自然界での寿命が約30年らしいので確かに「おばあちゃん」です。
オオワシの生態数は約5,000羽と推測され、環境省レッドリストで絶滅危惧II類 (VU) に指定されています。
訪問した感想
では実際訪問した時の様子や感じたことをお伝えします。
到着したら子どもはさっそく手に入れたばかりの双眼鏡で周囲を見渡します笑
その姿がとてもかわいいのなんの。
しかし警戒心の高い水鳥は遠い場所にいるので8倍望遠の双眼鏡ではしっかり観察することはできませんでした。まあそれでも楽しそうに見てたので良しとします。

フィールドスコープ使いたい放題なのがいい
訪問したのは3連休の中日、9:00開館ですが入場待ちの列はありませんでした。あとで周囲をクルマで走って納得、ガチ勢はこのセンターではなくて各自の縄張り (表現が汗) を持っているようで、このあたり一帯は野鳥愛好家の姿があちらこちらで見られました。だからセンターへ訪れるのは一見さんや自前のフィールドスコープを持たないビギナーがメインです。
そう、ここでは多くのフィールドスコープと双眼鏡を使用することができます。


このフィールドスコープは高倍率でありながら対物レンズが50mm以上と大きいので視野は明るく広く、対象を鮮明に見ることができます。・・・ほ、欲しい。
下手くそですがこのフィールドスコープにiPhoneを当てて撮影してみました。肉眼ではゴマ粒程度のコハクチョウがこの通り。

マクロ撮影禁止、露出調整とかすればもっとキレイに撮影できたでしょうが、何も考えずに撮ったのが上の写真。実際はもっとシャープに見ることができました。まあこれくらいのサイズ感で観察できるってことは伝わったでしょうか。
ちなみに800mm相当の望遠レンズで撮影したのがコチラ。



モニターであれば何とか見られるレベル?でしょうか。少なくとも無設定iPhoneで撮影した写真よりはキレイかな。
フィールドスコープ本体だけならそれほど高い訳ではありませんが、接眼レンズは別売り、ブレずに観察するにはより安定した三脚が必要となり、大雑把に言うと10万円くらいでしょうか。更に写真撮影もしたければプラス5万円くらい?それでもバズーカのような超望遠レンズを買うよりは安いですね。
プロに教えてもらえるのがいい
でも初心者はこういった施設で観察することをおススメします。(フィールドスコープが高くて買えないという最大の理由は置いといて) 私がそう薦める理由は野鳥に詳しい施設職員が親切に教えてくれるからです。
いくら高価なフィールドスコープを持っていても対象を見つけられなければ宝の持ち腐れです。初心者は鳥の習性を理解できていないので、どのような場所に野鳥がいそうか予測することが難しく、加えて初めての場所では土地勘も働かず、より一層困難を極めます。
そしてようやく野鳥を発見したとしても、初心者が野鳥の種類を見分けるのは難しく、「あれは何ていう鳥だったのだろう?」とモヤモヤします。まあコレかな?ソレかな?って図鑑を見て同定するのは楽しいですが。
その点、こういった施設を利用すると職員の方が野鳥の居場所を教えてくれたり、フィールドスコープをセットしてくれます。そして自分が見つけた鳥が何か尋ねれば、「これは○○という鳥ですね。」と教えてくれます。

ちゃんと野鳥が見られて、その野鳥が何かが分かると楽しくなってきます。なのでまずはプロに助けてもらって観察するのがいいですね。私たちが行った時点で見られた野鳥はこの丸印が付いているものです。右下手書きの「ツルシギ」というのがこの場所にとっては珍しい来客鳥だったようです。

オオワシを見るために再訪したい
我が家が訪れた2025年11月23日の朝は、残念ながらオオワシを見ることができませんでした。絶滅危惧種に指定されていて本州ではなかなかお目にかかれないオオワシ、見てみたいものです。越冬滞在中のうちにまた行こうと思います。
それでは皆さん、Have a nice day !