カムロードのスピーカーを交換する その②

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皆さんこんにちは、シンです。

今回の“シン”記録は昨日の続き、カムロードのスピーカー交換の様子です。

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スピーカー交換のスタートは内張剥がしから

まずはドアの内張を剥がすところからです。
赤丸の部分にクリップやネジなどがあります。

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【中央より下側はクリップ、上はネジとかです】

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【ミラー横のクリップは真ん中を押してから内張はがしで抜く】

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【ドアノブのネジを取る】

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【スライドさせると外れる】

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【ワイヤーを外す】

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【ドアポケットの中のネジを外す】

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【この大きなグリップを外す】

これらを外すことでようやく内張をバリバリ!と剥がすことができます。
剥がすとこんな感じです。

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【今回サービスホールを塞ぐようなデッドニングはしません】

ここまではやり慣れているのでなんてことはありません。
ここからが初めて行う作業領域となってきます。

バッフルボードの大誤算

これから配線を行うのですが、まずは本当にスピーカーが取り付けられるのかを確認します。
取り付け前から一番懸念していたことが窓ガラスと干渉しないか、でしたから。
16cmのスピーカーであれば余裕ですが、今回取り付けるKENWOOD KFC-RS174Sは数mmしか余らない計算になります。

ということでcarrozzeria のバッフルボードUD-K521を当ててみると・・・

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【??穴の位置・・・全然違くない?】

ナッツに相談した時、「普通にトヨタ用のバッフルボードが付きます」と教わったのですが。
UD-K521 はトヨタ用です。
でも写真の通り明らかに合いません。
ナッツの誤情報だったか・・・、いや鵜呑みにした自分が悪い。
前回内張を剥がした時にちゃんとサイズを確認しなかったからいけないのだ。

その後スピーカー付属のプラスチックのバッフルボードを試しに当ててみました。
写真は撮りませんでしたが、なんとかドアパネルに取り付けはできました。
でも厚みがないのでKFC-RS174S では窓ガラスと干渉して取り付けはできませんでした。
16cmのKFC-RS164S やcarrozzeria のTS-F1630SⅡ であれば取り付けられたかもしれません。

ドアパネルの穴開け作業が追加された

やっぱりcarrozzeria のUD-K521 を使うほかありません。
となると残された道は一つ、ドアパネルに穴を開けること。
クルマの鉄板に穴を開けるなんて今までやったことがなかったので不安でした。
でもそれしか方法がなければ覚悟して進むしかありませんから。

しかし穴あけ作業をしてすぐに電動ドリルが逝ってしまいました・・・。
ドリルとかに付いている回転方向を切り替えるボタン、コイツが壊れました。
穴開け方向に進むのができず、切り替えても戻る方向にしか回りません。
もはやドリルとしての機能を失いました。

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【15年ありがとう。そしてさよなら。】

でも穴を開けない限りは先に進めませんので、急いでカインズに行って新しいドリルを購入。
スピーカー交換のために工具がどんどん増えていきます笑

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【やっぱりマキタだね】

バッテリー式のものと悩みましたが、コード式の方が電力(パワー)が安定するかな?安いですし。

新しいドリルを手に、気を取り直して穴あけ作業再開。
前の安物よりパワーが段違いで、余裕で穴が開けられます。

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【クルマに穴を開けるのは勇気が入ります】

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【穴開け終了】

開けた穴のところから錆びないようにトヨタの058番のタッチペンを塗り塗り。
これでバッフルボードが取り付けられます。

ドアチューニングスターターキットでちょいデッドニング

スピーカーを取り付ける前にaudio-technica のAT-AQ474 ドアチューニングスターターキットで音質アップを図ります。

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【スピーカー後ろに制振剤を貼る】

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【その上に防音材を貼る】


ここでバッフルボードを取り付け、その周辺に制振剤を4枚貼ります。
もう配線が来てますが、配線の様子はこの後に書きます。

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【こんな感じで付きました】

ドアのサービスホールを塞いだり、パネル全体に制振剤等を貼ったり、デッドニングはこだわると大変です。
でもそんなに大きな音で聴くわけではないですし、運転席下のエンジンがうるさいんでこれだけやれば十分かな、と思います。
なので防水ビニールはスピーカー部分だけ切り抜いて再利用です。

初めての配線作業

ドアパネルに穴開けという初めての作業が突如入りましたが、本来予定されていた初めての作業は「配線を通すこと」です。
今までは純正スピーカーのある場所にスピーカーを取り付けていただけなので、そこまで配線されていました。
しかし今回は自分で線を持ってこなければいけません。

まずは純正スピーカーが付いていたところに、購入したスピーカーに付属のカプラー変換コードを取り付けます。

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【黒いのがスピーカー付属のカプラー変換コード】

これだけでは全然長さが足りないので、スピーカーケーブルを通していきます。
配線ガイドを先に入れ、これにケーブルをくくりつけて通していきます。

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【黄色のが配線ガイド】

そうしたら他のドア配線と同じ場所から通していくよう、配線ガイドを使用してドアの中まで配線していきます。

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【フロントピラー下を外して作業します】

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【無事ここまで線を持って来られました】

ケーブルが届いたところで端子を取り付けます。
そんなに難しい作業ではありませんが、防水のカバーは後から付けられません。
端子をつける前にカバーを通しましょう。(失敗してやり直しました)

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【この透明カバーを付け忘れないように】

同じく純正スピーカー位置のカプラー変換コードに接続できるように反対側も端子処理をしました。

これでようやくスピーカーを取り付けられます。

ドアパネルへのスピーカー取り付け

いきなり完成の写真ですが、本来スピーカーを付けるのはそれぐらい簡単なことです。
ケーブル端子をつなぐだけですから。
スピーカーと言っていますが、これは本来ウーファーと呼ばれるようですね。

懸念していた窓ガラスとの干渉もなく、問題なく開け閉めができます。

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【無事ウーファーが付きました】

このスポンジのようなものはaudio-technica のドアチューニングスターターキットのパーツです。

これを付けることでウーファーから発せられた音が内張の内部に流れることを防ぎます。

内張を戻してドアパネルの作業は終了です。
ただスピーカー周りの防音材の厚みのせいで、クリップがすぐ外れてしまいます。
これはもう仕方ないかな?

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【よーく見ないと分からない、でも光ってるでしょ?】

ツィーターの取り付け

コアキシャルスピーカーであればここまでの作業で終了です。
しかしセパレートスピーカーはツィーターの取り付け作業が追加されます。

一番簡単なのはダッシュボード上に両面テープで貼り付ける方法です。
しかしダッシュボードの両サイドは純正スピーカーの網々で貼り付きが悪そうです。
なのでツィーターはAピラーに付けることにします。

試しに音を鳴らしてちょうど良さそうな高さでマーキング。
そしてAピラーの内張を剥がし、型紙で穴を開ける位置を合わせます。

そうしたら反対側の内張にも同じ位置にマーキング。

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【赤い点のところに穴を開けます】

赤い点のところはネジ止めするための穴です。
そして写真では点が付いていませんが、実際は型紙のバッ点に当たるところにも穴を開けています。
その穴は配線を通すための穴です。

準備ができたらツィーターを取り付けます。

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【ベースプレートをネジ止めして、それに本体を固定します】

内張を元に戻して完成!

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【この位置に付けました】

運転席側の作業にかかった時間は、途中カインズに行った時間も含めて6時間40分!
想像以上に時間がかかりました。

でも助手席側にかかった時間は1時間30分、トータルで約8時間の作業でした。

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【こちらはサクサクと完了しました】

カムロードに17cmスピーカーは取り付けられる

では今回のスピーカー交換の作業をまとめます。
ダッシュボード上に10cmのスピーカーが取り付けられているカムロードですが、ドアパネルに17cmのスピーカーを取り付けることができます。

ただしサイズ条件が非常にシビアです。
20mm厚のバッフルボード使用を前提として、取り付け面からの奥行きが〜53mmのサイズのスピーカー、そして取り付け面からの出っ張りが10mm以下、これに当てはまるスピーカーでなければ無理かな、と思います。
それでも市販のバッフルボードではドアパネルの穴開けが必要です。

16cmであればスピーカー付属のプラスチックバッフルボードでなんとかなりそうですが、試していないので定かではありません。

16cm、17cmどちらの場合も配線作業は必要となります。

予想通り音質は大幅UP !

10cmのペラペラマグネット貧弱スピーカーから17cmのセパレートスピーカーに変えたのだから、音質が激変することは当たり前です。

人の感覚って不思議なもので、現在の状況にすぐ順応してしまうんですよね。
純正スピーカーに慣れていた時はそれほど感じませんでしたが、聴き比べたら違いは歴然。
こんなにも(純正スピーカーは)音を殺して曇らせてたの?と。
そして1万円ちょっとのスピーカーでも明らかに音が明るくなり、今まで聴こえていなかった音が出現します。

ちょっと大変でしたが納得いく結果が得られて大満足です。
これで旅の景色にメリハリある音楽が合わさり、より一層クルマ旅が楽しくなりそうです。

それでは皆さん、Have a nice day !

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【早く旅に出たい!】