お座敷スタイルって実際どうなの?

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皆さんこんにちは、シンです。

今回の記事はこの冬キャンピングカーでの過ごし方にひと工夫してみたことについてです。
そのひと工夫とは「お座敷スタイル」です。
別に目新しい方法でもなく、ありきたりのよくあるスタイルです。
でもこういうことは実際にやってみないと分からないですから、何事も経験が大事。
そこでお座敷スタイルをやってみて実際どうなのか?について書いていきます。

お座敷スタイルとは

基本的にキャンピングカーのダイネットはシートとテーブルで構成されていて、西洋人の生活スタイルです。
走行中はちゃんとシートに腰掛けてシートベルトを装着するのが安全な姿勢なのでコレでいいと思います。

しかしキャンピングカーは移動手段以上に居住スペースとしての役割の方が重要だと私は思っています。
そうなると日本人である以上、床に座ったり寝転がったりとグダグダしたくなるものです。
それを叶えてくれるのが「お座敷スタイル」です。

こんな感じですね。

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【キャンプ用のテーブルをセットするのが一番簡単】

今まではただダイネットをベッド展開するだけでしたが、新たにキャンプ用のテーブルを準備して「お座敷スタイル」が完成しました。

お座敷スタイルのメリット

寛ぐスペースが最大限にできる

キャンピングカーのダイネットのシートは普通車の2/3程度です、軽自動車よりも狭いです。
なので子供とならばいいですが、大人4人で過ごそうと思うと窮屈です。
食べるにも隣の人と腕がぶつかり合います。
そんな状態でずっと座っているのはストレスです。

お座敷スタイルであればテーブルを囲んで自由な位置に座ることができ、大人4人でも余裕の広さです。

寝転がって寛げる

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【大晦日に寝転がりながら紅白鑑賞】

行儀が悪い、いえいえキャンピングカーは家なんですから、もう自由に過ごせばいいんです。
(外にいる人の迷惑になることは厳禁ですよ)
ずっと座っているのも疲れるので寝転がってテレビを見る、これは至極な寛ぎモードです。

でもキャンピングカーには後部にベッドがあり、バンク部分(運転席上部)もベッドだからわざわざダイネットをベッドにしなくても寝転がるスペースはあります。
しかし後部ベッドとバンクベッドは大人の座高よりもスペースの高さがないので、寝ることはできても座ることはできません。
ダイネット部分をベッドにするメリットは高さの余裕があるので寝たり座ったりが自由にできることです。
子供がバンクベッドから転落、なんてことも初めから下で寝ていれば防げます。

乳児がハイハイできる

キャンピングカーは「動く家」と言われて、オーナーも「もう家のようです。」と言ったりしていますが、それは大人にとって、のハナシ。
まだ立って歩けないけどハイハイで移動ができる乳児にとっては家な訳がなく、自由に動くことができない苦痛な空間です。
「そこまで言うならそんな幼子を連れて出かけるなよ。」
とお叱りの声が聞こえてきます・・・、はい仰る通りでございます。
でもそれ言い出したら話が進まないので、ちょっと置いといて、っと。

ダイネットをベッド展開すると乳児がチャイルドシートから解放されます。
比較的自由に車内を動くことができます。

もちろんダイネットをベッド展開しなくて床をハイハイさせることも可能です。
しかしそこにはFFヒーターの送風口と言う凶器が潜んでいます。
FFヒーターを使わない夏場であれば大丈夫ですが、冬はFFヒーターを使いますので長い時間熱風にさらされるのは危険かな、と。

そう考えるとダイネットをベッド展開して過ごすのが乳児にとっては一番安全な方法と思います。

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【自由に動けてストレスから解放される】

お座敷スタイルの良くないところ

シートのセッティングが面倒

家族構成で選択の余地がなかったですが、夫婦2人もしくは子供1人の3人家族であれば後部二段ベッドではなくダブルベッド仕様の方がいいですね。
寝て寛げるスペースとシートに座って寛げるスペースの両立が可能ですから。
究極はナッツRVのボーダーバンクスのような後部ツインベッドと思っていますが。

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【もはや動く家ではなく、動くホテル(ナッツRV HPより)】

子供がいるとチャイルドシートもあり、それを毎回外しては付け直して、をしなければなりません。
ISOFIXのようにカチャっと付けられればまだ楽でいいのですが、キャンピングカーはシートベルトで固定するタイプなので面倒なんです。

リビングへの出入りがしにくい

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【開口部まで続く高床、子供が自力で入ることはできない】

お座敷スタイルの場合はシートの座面の高さが床となるので、クルマの出入りがしにくくて不便になります。
出入り口付近のシートは毎回外してつけなくてはいけませんし、子供は1人で乗り降りできなくなってしまいます。

この点に関してはバンテックのコルドリーブスみたいなリアエントランスであれば出入りを犠牲にしません。
しかしリアエントランスだと常設ベッドがなくなるので難しいところです。

FFヒーターが効きにくい

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【お座敷スタイルにするとFFヒーターは床の下】

これは全然想定していませんでした。
FFヒーターの送風口は3列目シートの下にあるのですが、ダイネット全面をシートで覆うと暖かい空気が居住空間に上がってきません。
まったく効かない訳ではないのですが、普通の状態と比べると明らかに暖まりが悪いです。
FFヒーターを使わない夏場であれば問題にはなりませんが、冬は大問題です。

どうしても真冬にお座敷スタイルで寛ぎたい、と言うのであればキャンプ場やRVパークでAC電源を借りてエアコンを使ったほうが快適だと思います。
あと大注目の大容量リチウムイオンバッテリーであれば電源気にせず一晩エアコンも可能でしょう。

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【雪の信州での年越しは電源借りてエアコン使用】

幼い子供がいる場合はお座敷スタイルは安心・快適

リア常設ダブルベッドという手もあり

一度お座敷モードにしてしまえば自由に過ごせます、でも翌朝の出発には元に戻さなければいけません。
そのままシートベルトすればいいじゃんと思います?
でも背部のクッションを取り外して床面にしているので、そのまま着座とはいかないのです。
チャイルドシートも取り付けられません。
二人旅の人はそのままでもいいでしょうけどね。

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【背もたれが外してあるのでチャイルドシートが取り付けられません】

まあ大した作業ではありませんので、これぐらいはもちろん許容範囲です。
これで娘が自由に動けるならばお安い御用。

ただ、リアの常設ダブルベッドと言う手もあったな、と言う思いもあります。

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【クレソンジャーニーTypeXの常設ダブルベッド(ナッツRV HPより)】

これならばダイネットはそのまま、ゴロゴロスペースもあり、これこそ自由です。
さらにダイネットもフルフラットにしたら、バンクも含めて3面フラットスペースが出現します。
しかしそのためにはマルチルームを失います。
こんな雪の世界、夜中に「おしっこ」と起きた子供を連れてトイレに行くのは辛いです。(ママが指名されるので私は無害ですが汗)
やはり幼い子供がいるファミリーではマルチルームのトイレは重要です。

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【寒い季節はできるだけ車内で過ごしたい・・・】

なので常設ダブルベッド&マルチルーム、となるとクレア5.3Xです。
クレア5.3Xは全長を30cm延長して5m30cmとすることで常設ダブルベッドに加えてマルチルームも設置できる室内空間を確保しています。

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【クレア5.3Xの車内、ゴージャス!(ナッツRV HPより)】

コロナ禍でのキャンピングカーブームという需要増に対して、海外の工場停止や海運の停滞、世界的な部材不足による供給減のため納期はだいぶ遅れているみたいです。
ランクルの4年待ちよりはマシですが。
心待ちにされている方はたくさんいると思いますので、早く流通が元通りとまではいかないまでも少しでも回復して欲しいものです。

結局何の話だっけ?そうそうお座敷スタイル。

お座敷スタイルという選択肢が持てることに価値がある

上述したようにリアに常設ダブルベッドのようなスペースがあれば無理してお座敷スタイルにする必要はありません。
FFヒーターが効かない、出入りがしにくい、面倒臭い、の3点セットがもれなく付属します。
したらしたで平らな面だらけで面白いですけどね。

しかしそれ以外のレイアウトのキャンピングカーであれば検討してみていいと思います。
特に幼い子供がいるファミリーにおいては出入り口の問題を除けばメリットが大きいはずです。

あとはせっかく外出してるのだから車外にイスを置いて寛ぐ、なんていうのももちろんアリです。
このようにいくつかの選択肢を手にすることで状況に応じて柔軟に対応ができます。

ちなみに我が家のように全面フルフラットにする場合、通路部分のマットはオプション設定で、これは新車購入時に同時注文しなければ手に入れられないアイテムです。
もしお座敷スタイルをするかもしれない、と考えている人は買わずに後悔するぐらいだったら買った方がいいと思いますよ。

最後はちょっとナッツの営業トークになってしまいました笑

それでは皆さん、Have a nice day !