【ポタリング】Daytona DE01で東海道をポタリング:岡崎宿から三条大橋編 Vol.4 〜宮宿・熱田神宮〜

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皆さんこんにちは、シンです。

東海道ポタリング旅【岡崎宿〜三条大橋編】、鳴海宿を過ぎて今回は宮宿までを記します。

笠寺一里塚

マクドナルドから少し進んだところに笠寺一里塚があります。
ここの一里塚は立派で、道路標識もあって非常に分かりやすいです。

枝を支えないといけないくらいに成長した巨木がある笠寺一里塚。

笠寺観音(笠覆寺)

正式名称は笠覆寺。雨ざらしの観音様に笠をかぶせた女性が貴族にみそめらたことからこの名がついた。縁結びのご利益があるとされている。

笠寺は織田家に強奪された竹千代(のちの徳川家康)と今川家が捕虜にした信長の異母兄・信広とを交換した場所です。
非情な信長でも肉親は見捨てられなかったのかと思ったら、その頃は信長の父・信秀が当主でした。
さすがに息子(信広)を見捨てるわけにはいかないですよね。

そして竹千代人質物語第2シーズンはここから始まりました。
人質という立場ではありましたが、文化レベルの高い今川家のもとで育てられたことは家康にとって幸運でした。

徳川家康公人質交換之地石碑

伝馬町一里塚

笠寺から呼続(よびつぎ)を通り過ぎ、宮宿の手前のところに伝馬町一里塚跡がありますが、石碑や看板といったものはありません。
Google Mapで確認しないと分かりません。

Google Mapで伝馬町一里塚と示されていた場所。

41番目・宮宿

歌川広重 東海道五十三次之内宮 熱田神事

東海道41番目の宮宿は街道一の規模で本陣2軒、脇本陣1軒がありました。
宮宿の宮は熱田神宮を示し、熱田宿とも呼ばれていました。

宮宿赤本陣

宮宿赤本陣跡に近づくと白い煙が立ち込めています。
火事か!?と思ったら違いました、うなぎを焼いていた煙でした。
そうココは「あつた蓬莱軒」、本陣のあった場所にお店を構えていたんですね。
ひつまぶし食べたいなぁと思いましたが3時間以上待ちと¥4,000のダブルパンチでKOされました。

ひつまぶしで有名なあつた蓬莱軒本店は大賑わい

あつた蓬莱軒の駐車場に赤本陣の説明が書かれていた。白本陣は見つけられず。

宮の渡し公園

あつた蓬莱軒本店から南に向かうと宮の渡し公園に着きます。
宮宿から次の桑名宿までは陸路ではなく海路になり、その距離が七里だったことから「七里の渡し」と呼ばれています。

宮の渡しにある時の鐘

当時はここから桑名まで七里の距離を船で渡っていた

これで宮宿のポイントは抑えたので1日目のワークアウトは終了。
AppleWatchのバッテリーは無事切れることなく持ちました。

初日の移動距離は42.4km、平均速度10.0km/hとゆっくりの移動なので心拍数もあまり上がらず体力的には余裕あり。このペースなら50〜60kmくらいがちょうどいい距離感だろう。

熱田神宮を参拝

熱田神宮の正門にある第一鳥居。このような木製の大鳥居を3つくぐって本宮に到着する。その間にも数多の神様が祀られた末社が多く鎮座している。

宮宿の宮とはご存知「熱田神宮」のことです。
愛知県出身の私にとって「神宮前」と言えば熱田神宮のことであり(名鉄の駅名が神宮前)、熱田神宮は非常に身近な存在でした。
でも参拝したことはありませんでした。
あまりに身近過ぎて(富士の人が富士山登らないのと一緒、かな)。
時間もそのために余裕を持たせていたので初参拝をしてきました。

熱田神宮は三種の神器である「草薙剣」を御神体とする、伊勢の神宮に次ぐ御由緒ある神社と言われています。
日本武尊が駿河国で賊に火攻めにあった際、その剣で周囲の草を薙ぎ払って難を逃れたことから「草薙剣」と呼ぶようになったのだとか。
そしてその草が薙ぎ払われた場所が静岡市の草薙、となっています。
しかし静岡市の西にある焼津市もその火攻めが地名の由来となっています。
どちらが正しいのか?なんて考えてはいけません、神話の世界ですから。

熱田神宮はさすがに伊勢の神宮に次ぐと言われるだけのことはあり、とにかく広いです。
そして神様がたくさん在らせられます。

熱田神宮の本宮。尾張造の社が並んで建てられている。

清水社

一番人が集まっていたのが清水社。
社の裏手に湧き水があり、中央に苔むした石があります。
この石に水を三度かけると願いが叶うと言われており、この水を肌につければ肌がキレイになり、目につければ目が良くなる、とも言われています。
こんな得体の知れない(失礼)水を目につけるのはリスクが高過ぎ、って前のおっちゃんこの水でめちゃくちゃ目洗ってる・・・。
大丈夫だったかな?

本宮の東側にある清水社。ここのご利益を授かりたい人で行列ができていた。

ここの神聖な湧水で願い、水をかけた体の部位が良くなるという言い伝えがあるらしい。

これが清水社の裏にある湧水。中央の黒っぽい石に杓子ですくった水を三度かけるのだが、それが案外難しかった。

草薙館

せっかくなので数々の剣が展示されている「草薙館」に入館してみました。
当然ですが草薙剣を見ることはできませんよ。
なんせ代々の天皇陛下ですら実物を見たことがないものを、一般人が見られるなんてあり得ません(でも所在確認とかメンテナンスはどうしてるんでしょうね)。

刀が展示されている草薙館。体験ゾーン以外の刀は撮影禁止。妖艶なオーラを放つ日本刀が展示されていた。

真剣を実際に持つことができる。包丁やノコギリ以上に長い刃物を持ったことがなかったので、その重さに驚いた。

2m10cmの巨漢だった越前朝倉家家臣・真柄十郎左衛門が使っていたとされる刀の複製。全長3.4mで重量は約10kg、さすがにデカすぎるだろう。

宮きしめん

その草薙館の横は飲食スペースとなっており、多くの人がきしめんすすっていました。
「宮きしめん」
そうか、宮きしめんの宮って宮宿の「宮」、熱田神宮の「宮」だったんだ!
(ステーキの宮は違います)

並ぶ文字の中に見慣れたロゴが。

じゃあ本家本物の宮きしめんを食べようじゃありませんか。
きしめんで¥800、高く感じてしまいますがこの金額を高いと感じる先進国に未来はあるのでしょうか・・・。

薄っぺらいきしめんの独特の食感がたまらなく好きだ。長久手に住んでいた幼少期、うどん屋にいくと必ずきしめんを食べていた。

宿泊は金山駅近くのビジネスホテルへ

金山駅北側にある名鉄イン名古屋金山。このホテルの隣にはイオンモールがあり、また周辺には飲食店がたくさんあるので食事に困ることはない。

熱田神宮の参拝を終えてこの日の宿泊先へ移動。
宮宿近くのホテルでも良かったけれど、その後の行動を考えて金山にある名鉄インにしました。

ホテルの前でDE01を輪行袋に収納してチェックイン、そのままお部屋に持って行き翌日に備えて充電します。
持ち運びは重たいですがこれで盗難に遭うリスクはゼロです。

普段の外泊となるとキャンピングカーで寝たりテントで寝たりなので、ビジネスホテルでも私にとっては贅沢な宿泊施設である。輪行袋に入れていれば問題なく室内に自転車を持ち運ぶことができる。

さてなぜ金山のホテルにしたかと言うと、風来坊の手羽先を食べたかったからです。
名古屋の手羽先話になると「山ちゃんと風来坊、どっちが美味しいか」って聞かれますが、私は山ちゃんしか食べたことがありません。
これを機に風来坊の手羽先を食べようと思い、風来坊まで歩いて行けて熱田神宮にも近いホテルを探したら金山駅周辺がヒットしました。

金山小町には居酒屋系のお店が集まっていた。風来坊が目当てだったが危うく誘惑に負けそうになった。

平日の開店前にくる客はさすがに私一人だけだった。

両者同時に食べ比べたわけではないので曖昧な記憶の山ちゃんの味との比較になりますが、山ちゃんの方が胡椒のパンチが数段上ですね。
一方風来坊も胡椒を効かせてはいますが、少し甘さも感じられました。
ビールを飲みながらとにかくスパイシーな手羽先が食べたい、というなら山ちゃんに行くかな?
子ども連れで行くなら風来坊の方が無難、そんな感想でした。

まずはビールで乾杯。

手羽先10本。風来坊は先っぽの部分を取り除いて提供される。

手羽元5本。手羽先よりジューシーな味わい。

手羽先餃子。手羽先の肉の間に餃子の餡を詰め込んだもの、これがまた美味しい。

こんな感じで初めてのポタリング泊まり旅の夕食をしました。

翌日は隣の桑名宿から亀山宿までを移動する予定です。

それでは皆さん、Have a nice day !