長々と続いた北海道旅行記ですが今回が最終回です。
支笏湖から函館へ
道南の魅力的な山々
本当は連泊したいぐらい気に入った美笛キャンプ場を後にして、函館まで下道で向かいます。
洞爺湖に近づくと特徴的な山容が目につきます。
火山列島の日本、噴火した山を挙げればキリがありません。
でも有珠山は平成になってからも噴火しているので、比較的記憶されている方も多いのではないでしょうか。
その有珠山の山麓にある、写真左側の岩の塊。
これが昭和新山です。
この写真を撮ったのは道の駅・そうべつ情報館i の2階で、有珠山噴火の資料館となっています。
時間がなかったので流し読み程度でしたが、非常に興味深い内容の展示がありました。
この近くにある三松正夫記念館、有珠山ロープウェイ、次回の楽しみです。
そして洞爺湖。
洞爺湖の奥には羊蹄山の美しい山容。
別名・蝦夷富士。
角度や積雪の状況によっては見間違えるほど富士山に似ています。
支笏湖よりもコチラの方が温泉も多く、観光客向けのスポットですね。
この辺りもキャンプに適しているので次は洞爺湖で泊まるのもいいかもしれません。
ここから海沿いに出て内浦湾越しの渡島半島を眺めます。
あの先まで行くのか、遠いな・・・さすが北海道、スケールが違う。
あれ?洋上に浮かぶあの島みたいな山はなんだ!?
だいぶ近づいてからそれが何か判明しました。
北海道駒ヶ岳(現地では単に駒ヶ岳)です。
この山、見る方角によって印象が大きく異なる山だそうで、これまた興味深いです。
とにかく北海道には特徴的な山が多く、そのほとんど(全て?)が火山なので温泉があります。
山好きな私にとって北海道はもはや楽園です。
しかし生活視点で考えると北海道はそんなに甘やかしてくれないでしょうから、やっぱこうやってたまに遊びに行くからいいんでしょうね。
ジュディマリ聴いてはるばる来たぜ函館
そんなことを考えながら快適なスピードでキレイな景色を眺め、JUDY AND MARYを聴きながら走っていました。
(JUDY AND MARYは函館出身だと思ったら、YUKIだけが函館で他のメンバーは道民でもなかったんですね)
JUDY AND MARYが解散したのが2001年、もう20年も経つんですね。
でもいつ聴いてもOVER DRIVEは名曲です。
支笏湖から4時間ほど走ってやっと函館到着です。
車内のBGMはJUDY AND MARYから北島三郎の「函館の女(ひと)」に変わりました。
やっぱりサブちゃんには勝てませんな笑
フェリーに乗るまでの4時間ほどの間、さくっと函館観光です。
まずはせっかく来たのだから海鮮を食べておきましょう。
カミさんは活イカ踊り丼を食べていました。
いけすで泳いでいたイカを捌き、瀕死の状態のイカの脚に醤油を垂らしてもがき苦しむ姿を見て、
「わぁ〜、イカが動いた〜。」
「まだもう1回いけますよ。」
「そう?じゃあ、えいっ!わぁ〜、ホントだ〜。面白〜い笑」
っていう丼です。
う〜ん、生き物を食べている身で言うのもなんですが、見方を変えると残酷なシーンです。
食べられてしまう生き物からしてみれば、どっちみち殺されて食べられるということは一緒。
かわいそうと思うなら殺さないでくれ、って思うでしょうね。
ちなみに活イカは鮮度抜群で美味しかったそうです。
あと北海道限定のコアップガラナ、北海道に来たなら飲んでおこうかな、って味です。
函館といったらやっぱり五稜郭
時間は限られているのでほとんど観光はできません。
でもどうしても、というポイントを絞って最優先だったのが五稜郭。
タワーに登ると目の前に五稜郭が見えます。
五稜郭見たらタワーを降り、そばにあるラーメン屋で塩ラーメンを食べ、
その向かいに函館に来たら外せないラッピ。


丼食べて、ラーメン食べて、ハンバーガー!?
いいえ、こちらは持ち帰りで夜食べる予定です。
そしてカミさんが見ておきたい景色があるというので八幡坂。
この上の方から望遠レンズで路面電車が通過するタイミングで撮るのがセオリーでしょうが、時間がないのでこれで良し。
函館から浜松まで一気に帰宅
さらば北海道! I'll be back !
最後にセコマに寄り、いろはすハスカップ2本、サッポロクラシック2本、メロンミルクキャンディ2袋、道産ポテト2箱、そしてベーコンおかかおにぎりを3つ購入。
ここで色々買ってしまったのでラッピのバーガーは翌日に持ち越しとなりました。
青函フェリーのターミナルに到着し、乗船手続きをします。
HPの割引クーポン画面を見せれば10%OFFになりますが、見せないと定価です。
必ず見せましょう。
正直あまり期待していなかったのですが、この船すごく良いです。
キレイですし、設備が素晴らしい。
ポットのお湯、電子レンジがあり、トイレはきれい。
他にも・・・
こんな感じでとても快適です。
そして一番の驚きがベッドルーム。
なんと就寝スペースがあるのです。
最初はフラットなところで寝っ転がろうと思いましたが、ドライバーの私だけここで休ませてもらいました。
数時間しっかりと眠れるだけでも大違いですから。
起きたら青森だった
ベッドでぐっすり眠っていた私をApple Watchのタイマーがちゃんと起こしてくれました。
甲板に上がり見渡すとそこは青森の街。
竜飛岬は見逃した、というよりも寝るのを優先したので仕方ありません。
「津軽海峡冬景色」を熱唱するのは次回のミッションとしましょう。
22時に青森フェリーターミナルに到着、本州に戻りました。
ここから東北道〜圏央道〜新東名を約1,000km走って帰宅です。
SAでご当地グルメ食べながら帰る
8月21日(土)
2時に岩手山SA到着、ここで3時間ほど仮眠。
起きてすぐに出発、途中でODOメーター7,777kmを見届け、
長者ヶ原SAに到着です。
ここで朝食、昨日買ったラッピのバーガーです。
電子レンジで温めいただきます。
だいぶ潰れて形がおかしいですが気にしない。
うん、美味しい!
でもフラノバーガーの勝ち!
値段が違いますからね、比べちゃピエロがかわいそう。
この長者ヶ原SAには高倉健さんの如く、無言で実直な働き者がいました。


長者ヶ原SAを後にして次は菅生PA。
こちらでは仙台銘菓の「萩の月」、名物の笹かまと牛タンを購入。
そして「ずんだシェーク」。
仙台に来ると必ず飲みます、ずんだシェーク。
そして那須高原SA。
こちらでは宇都宮餃子を持ち帰りで購入、車内で食べます。
もちろんごはんは走行中炊飯で炊きたてです。
あと仙台名物の「ひょうたん揚げ」
このひょうたん揚げ、知らずに食べれば「なんだアメリカンドッグじゃん。」
でも中身はソーセージではなくかまぼこです。
これも私が仙台に来たら必ず食べるものですね。
こんな感じで停まっては食べを繰り返しながら着実に家に近づきます。
そしていよいよ静岡県に入りました。
静岡県は東西に広く、普段なら端(御殿場)から端(浜名湖)がとても遠く感じます。
しかし青森から走ってくると御殿場がもう家の近所って気分です。
そんな足柄SAで最後の晩餐(大袈裟)。
外には不気味な雲、やっぱり最後の晩餐?(大袈裟)
東から帰ってくるときには足柄SAに寄って、崎陽軒のシウマイ弁当を買います。
美味しいとか美味しくないとか超越した、無性に食べたくなる弁当です。
これを食べて家まであとひと頑張り。
21時に自宅到着。
青森を出発して実に23時間、長かった〜。
8泊8日(うち1泊はフェリー泊)の北海道旅行。
元々は福島に行く予定が天気の都合で急遽北海道に変わったのですが、結果的に変更して大正解でした。
そしてとりあえず出かけても何とでもなるんだな、と実感。
これも色々自由のきくキャンピングカーだからこそ成せるワザ。
今後の旅に対して何だか大きなヒントを得たような体験ができました。
これで夏の北海道旅行記は終了です。
9回に渡り読んでいただいた方、ありがとうございました。
それでは皆さん、Have a nice day !