皆さんこんにちは、シンです。
キャンピングカーで前泊して、2泊3日の「立山・劔岳山行」記録の3回目になります。
やっとメインの剱岳登山の様子です。
劔沢キャンプ場で幕営
別山乗越を下っていくと劔沢キャンプ場があります。
剱岳に最も近い幕営地がここなので、剱岳を目指すテント派の人は大体ここで泊まります。
宿泊費は1人¥1,000です。
冷たい水が豊富に流れていますが、「煮沸すること」と書かれています。
瞬間湯沸かし器の私にとっては造作もないこと笑
テントを張ったらまずは「お疲れ山」ということで、山に乾杯!
このビール、とってもフルーティで美味しかったです。
ちなみに飲む前にここの水場の水で冷やしてから戴きました。
このロケーションで飲むビールはたまりませんよ。
そしてこういう場所では格別美味しく感じられるこれも忘れてはいけません。
カップヌードルってスーパーとかでは税込¥108のイメージでしたが、最近恐ろしく値上がりしています。
いくつかのスーパーやドラッグストアで見て回りましたが、¥158〜168が相場です。
イオンの¥138が最安でした。
似たようなものはもっと安く、PB商品なら¥100切っていたりもします。
それでもこのロケーションにはこのパッケージじゃなきゃ嫌なんです。
なぜカレーかというと、正直ボリュームが足りないから。
山ではちゃんとカロリー摂らなければ死にます。
で、こうします。
スープをコッヘルに移し、そこにまだ温めも何もしていないレトルトのごはんを入れます。
そして火にかけてグツグツさせ、焦げ付かないように混ぜ混ぜして、スープがほとんどなくなったら出来上がり。
この方法はカレーが一番美味しいですね、次がシーフードかな?
これで炭水化物でお腹が満たされ、明日のアタックの準備が整います。
日も暮れてきたので早めに就寝です。
剱岳登頂当日の朝
8月29日2時45分、起床。
え?夜中じゃん?
いえ、登山ではこれが朝なんです。
山の天気は昼過ぎに崩れることが多いので早めの行動が肝要です。
朝食はモンベルが手がけたドライフーズをいただきます。
お湯170mLで混ぜ、3分で出来上がりです。
アルファ米の15分の待ち時間は長すぎ、気温の低い高山では食べる頃に適温通り過ぎてしまいます。(工夫すればいいんですけどね)
その点、この商品は3分ですから熱々で食べられます。
食べ終えたらアタックザックに必要なものを詰め、不要なものはテントに置いて身軽な状態で臨みます。
剱岳登頂開始!
ヘッドライトの明かりを頼りに剣山荘方面に向かいます。
しばらく歩くと東の空が明るくなってきています。
剣山荘からは後立連峰の鹿島槍、五竜が見えます。
この調子で行けば一服劔で日の出を迎えられそうです。
そうそう、別山尾根ルートで登ると一服劔、前劔とあって、難所の平蔵の頭・平蔵のコル、カニのたてばいを経て剱岳山頂です。
山頂までは9ヶ所の鎖場を超えていきます。
ここはまだ鎖を持たなくても通れます。
順調なタイムで一服劔に到着、よしまだ日は登っていない。
ここで日の出を待ちます。
前劔が立ちはだかる
一服劔に立つと前劔が壁のように立ちはだかります。
あまりの堂々ぶりに剱岳と思ってしまいますが、まだ前衛なんです。
この時点で若干戦意を消失してしまいます。
あの岩場を登って頂上に立たないと、本物に挑戦できません。
言わば予備試験的な場所です。
いくつか鎖場を抜けて・・・
前日の筋肉痛・関節痛を押して何とか前劔を攻略。
登りは案外いけちゃうんです。
平蔵の頭とカニのたてばい
前劔を越えた者に剱岳から贈られるもの、それが平蔵の頭です。
この別山尾根ルートは進むほどに難易度の高い難所が登場してきます。
登ってる最中は必死なのであまり気づかないのですが、下りの時に冷静になってみると、とんでもないところ歩いてきたな〜と思わせる。
それが平蔵の頭、平蔵のコルあたりです。
この切り立った岩を巻くように反対側に回るのですが、まず手前の鉄の橋。
あの上で強風に煽られたら、さぞかし恐怖だろうなぁと思います。
この日は風が控えめで助かりました。
登る分にはいいのですが後半は下りになり、崖に向かって降りるので緊張感が高まります。
そして下りが終わると水平移動なのですが、ここには鎖がありません。
ある意味、ここが怖く感じましたね。
平蔵のコルを越えると剱岳登山もクライマックス。
登り最大の難所、カニのたてばいの登場です。
金属の杭が打ち込まれてステップになっている場所はいいのですが、ない場所は岩に足をかけなければいけません。
岩が水平に近い状態ならいいのですが、そこそこに傾斜の岩に足を乗せなければいけない場面もあり、滑ったらどうしようと不安になります。
この日は快晴で濡れていなかったのでよかったですが、濡れてたら怖いだろうなぁ。
とにかく三点確保を心がけ、焦らないことですね。
無事登頂!
この難所を通り抜ければもう山頂だ、と思い込んでいましたが、実はまだ難所が続きます。
1ヶ所どうやって登るんだろう?と思う場所がありましたが、何とかパワープレイで乗り切りました。
そして登り始めて4時間30分、無事剱岳山頂に到着です。
コースタイムが一応3時間30分、休憩時間を含めても30分ほど遅い到着でした。
まあそういうこともあるので、早めの行動が大切です。
ギリギリに設定して遅れてしまうと焦りが生じて危険ですからね。
剱岳山頂からは富士山も見えます。
どんなに離れていても富士山ってわかるので、やはり富士は偉大です。
その反対だったら「あ、劔だ!」って気付ける自信ありません。
さて山頂には人が多いし、これから登ってくる人もいます。
帰りが遅くなるのも嫌なので下るとしましょう。
それでは皆さん、Have a nice day !