皆さんこんにちは、シンです。
今回はDaytona DE01で長篠・設楽原の戦いの場所をポタリングした番外編。
中央構造線が露頭している現場を見たよ、って話です。
鳥居強右衛門が磔処刑された場所から長篠城に戻る途中、長篠大橋から豊川を眺めると、崖のところになにやら看板を発見。
調べると「中央構造線長篠露頭」がある場所でした。
日本列島はプレートの境界付近にあり、そのプレートの運動により断層が生じて地震が起きている訳ですが、中央構造線は日本で最も大きな断層です。
中央構造線は地図で見てもすぐ分かります。
渥美半島が指し示す方向、紀伊半島から四国・佐田岬にかけて真横に線が引かれたかのような地形が特徴的です。
渥美半島からは豊川に沿って北東に、そして伊那谷東側の南アルプス山塊の中に深く刻まれた渓谷が諏訪湖東部まで延びています。
これが中央構造線で諏訪湖あたりでフォッサマグナの西側の境、糸魚川静岡構造線とぶつかります。
崖を下るギリギリまで自転車で近づき、徒歩で路頭部まで行きます。
足元に気をつけて近づき到着。
説明の看板があります。
さてその中央構造線ですが、「で、結局何なの？」という疑問はずっと宙ぶらりんのままでした。
大陸プレートと海洋プレートの境界は海の下だし。
調べてみるとこれまた何だか難しく・・・。
何となく分かったことは、
- ユーラシア大陸の端っこに「古い日本列島の素（内帯）」があった
- 横ずれ断層により「古い日本列島の素（内帯）」の海側に「新しい日本列島の素（外帯）」が引っ越してきて隣同士になった←この横ずれ断層が「中央構造線」
この時点では新旧合体した日本列島の素はまだユーラシア大陸にくっついています。
これからロシア・中国・北朝鮮・韓国と決別していくこととなります。
まさしくこれら文化圏からの独立ですね。
ではどうやって離れたかというと、
- 大陸プレートの下に海洋プレートが沈み込むと、内部のマントルは沈み込んだ海洋プレートとは反対方向に動く
- 新旧合体した日本列島の素より大陸の内陸側にその力が加わり、新旧合体した日本列島の素が大陸からどんどん離れていき、その隙間に海水が流れ込んで「日本海」が誕生した
これで大陸の一部から決別して日本列島が誕生しました。
ちなみに海溝より大陸側150kmあたりに「火山フロント」が形成されます。
これは水を含んで沈み込んだ海洋プレートが高温高圧のマントルを冷やすと、マントルが溶け出して「マグマ」になるんだそうです。
マグマは軽いので上ってきて、地表から吹き出します。
これが「火山」です。
大陸とめでたく別れることができた日本列島には更なる力が加わります。
- 島の南部分にはフィリピン海プレートが沈み込む力によって時計回りに動き、北部分には太平洋プレートが沈み込む力によって反時計回りに動いてポッキリ割れてしまった←これが「フォッサマグナ」
- 割れたところにフィリピン海プレート上にあった火山達が次々とめり込んできた
- めり込んできたことで海だったフォッサマグナに堆積して地表となり、割れた島がまた一つの島になった
こんな感じで日本列島が形成されたんですね。
で、フィリピン海プレートのトドメの一撃（今の段階で）が伊豆半島と富士山です。
では話を戻して中央構造線を見てみましょう。
上の写真の黒い土の部分が外帯、白っぽいのが内帯です。
遠い昔、内帯は大陸から追い出されてしまい、たまたま隣に引っ越してきた外帯はその道連れになりました。
二人は追い出された結果、大海にようやく住処を見つけました。
地震に火山にと厄介ごとが多い土地だけども、大陸と離れることができて清々しました。
しかし、元は赤の他人。
決して強固な結びつきはありません。
一度トラブルが起きると二人の間には溝が生まれ、その溝はどんどん深く刻まれました。
それが地図上で見ることができる中央構造線上の深い渓谷や河川ですね。
脆い地表なので勢いよく水が流れると崩れやすいのです。
その中央構造線をぶち抜こうとしているのがリニア新幹線。
無事開通（妨害してんの誰だ！）しても何か起きるのではないかと心配です。
何となく日本列島の成り立ちが分かったような気がして良かったです。
でも昔日本が真っ二つに、その裂け目がフォッサマグナ。
フォッサマグナの延長上は能登半島と佐渡島。
海底に川のように見える線がありません？
もしかしてこれが昔日本列島を引き裂いた裂け目？
謎が深まるばかりです。
戦国好きで「長篠・設楽原の戦い」を見にいこうとしたら幕末の悲しき英雄の歴史に触れ、さらには太古の日本列島の成り立ちにも触れ。
この1日はとても充実したものとなりました。
それでは皆さん、Have a nice day !
