井伊谷で井伊家の史跡巡り

 当サイトにはプロモーション、広告が含まれます

皆さんこんにちは、シンです。

GW始まって安定しない天気が続いていますが、今日が過ぎれば晴れマークが続く予報です。
明日仕事に行ったら3連休、そこで出掛ける予定です。
今日の“シン”記録はその旅行に関連した、下準備的な話です。

「井伊」というお家

「井伊」と聞いて思い浮かべる歴史上の人物は誰でしょう?

少し前の大河ドラマ「おんな城主 直虎」で一気に認知度が上がった「井伊直虎」という人物がいますが、実際のところ男なのか女なのか分かりません。
当時はものすごくマイナーで超ローカルな人物を主役に抜擢したな〜、と思っていました。

歴史にあまり関心がなく、でもテスト勉強はちゃんとしていた人にとっては「井伊直弼」でしょうか?
安政の大獄など非道なイメージが先行しがちですが、開国に際して彼の英断がなければ日本はどうなっていたことでしょう。

歴史、特に戦国時代(室町〜安土桃山)に興味がある人にとっては「井伊直政」は外せないでしょうね。
徳川四天王の一人で文武両方に秀でた人物です。
「井伊の赤備え」という言葉に心躍ってしまいます。(実際に見たら足がすくむかも)

私の中で「井伊」と言えば井伊直政がナンバーワンです。

【息子の五月人形は井伊直政公の兜】

浜松市地域遺産センターでお勉強

4月29日に浜松市北区にある浜松市地域遺産センター(市町村合併前の引佐町役場)に行ってきました。
ここの2階は「戦国の井伊谷」として、井伊家を中心とした井伊谷に関する展示や解説がされています。
井伊家はこの「井の国」の領主として井伊を名乗ったところから家が始まっています。

【よく見ると面白いデザインの建物】

【井伊のイメージカラーの赤でお出迎え】

【息子を探せ!Lv3】

【プロジェクションマッピングで解説】

【大河ドラマの題字】

大河ドラマに関連するものも展示されていて、それ自体がもはや「地域遺産」と化しています。
大河ドラマ放映時は賑わっていましたが今では閑散としているので、落ち着いて見ることができますよ。
ここに来れば大まかな流れや関連施設の場所を掴むことができます。

井伊谷にある井伊家ゆかりの史跡

翌4月30日に井伊谷周辺の井伊家ゆかりの史跡を回ってみました、もちろん自転車で。

井伊谷城跡(城山公園)

【大河ドラマ効果で綺麗になった案内板】

まずは井伊谷城跡、ここは急斜面なので滑って転ばないよう注意が必要です。
あ、自転車は麓の図書館に停めて徒歩で登りましたよ。

【這わないと登れない急坂】

【山頂の眺め】

【後詰の城があった三岳山】

【息子を探せ!Lv1】

この城郭は山頂付近に土塁が築かれていた程度で、あまり遺構は残っていません。
防御力は大して高くなかったのでしょう。

井伊氏居館跡

【井伊氏居館跡の看板】

続いて麓にある井伊氏居館跡に。
普段はここに住んでいて、有事の際に先ほどの井伊谷城に登城して戦いに備えていたようです。

【後ろに見える山が井伊谷城跡】

【地域遺産センターにあったジオラマ】

このジオラマの山の南東にある方形が井伊氏居館で、すぐ東側の通りが信州街道です。

井殿の塚

【巨木が目印の井殿の塚】

井伊氏居館跡の北側すぐ近くに「井殿の塚」があります。
ここは井伊直政の祖父、井伊直満とその弟・井伊直義を祀っています。
この二人、今川家に内通していた井伊家家老の小野政直にはめられて殺されてしまいました。
井伊家苦難の始まりです。

【悲劇の二人の墓が並んでいる】
小野但馬守政次終焉の地

【人通りの少ないところにひっそりと佇む石碑】

大河ドラマでは高橋一生さんが演じた小野但馬(小野政直の息子)。
ドラマでは井伊家存続のために嫌われ役を一身に背負い、最後は直虎に「地獄へ堕ちろ、小野但馬!」と言われて一突きされた悲劇のヒーローです。
しかし実際のところ忠臣なのか奸臣なのかはっきりしません。
なんせ親が井伊家の二人を屠った小野政直、そして小野但馬も井伊直親をはめていますから。

でも住民は小野但馬の祟りを恐れて、この近くにある二宮神社の末社として但馬神社を作りました。(但馬神社は火事で焼失したため天王社に合祀されています)

【多道間守命と宗良親王の2人が祭神、だから二宮神社】

【天王社、小野但馬も祀られている】

よほど恐れられていた存在だったのか、それとも理不尽で無念な死だったのか。
それとも死ねば皆仏(この場合は神?)の日本独自の宗教観でしょうかね。
しかしどちらにせよこの小野親子の存在は、井伊家にとって大きなものだったのでしょう。

【小野但馬が処刑された蟹淵】
渭伊神社(天白磐座遺跡)

【渭伊神社】

創建時期不明ですが少なくとも866年以前からあったとされています。
なので井伊家初代の誕生よりも前です。
この神社の裏に巨岩の天白巌座遺跡があります。
古代の祭祀が行われていた場所ですが、どうやってこの岩を配置したのでしょうね。

【天白磐座遺跡】

ドラマではここで幼少期の直虎(おとわ)、直親(亀之丞)、直政(鶴丸)が遊んでいました。

【それにしても大きな岩です】

渭伊神社の近くある妙雲寺は直虎の菩提寺です。

【直虎の菩提寺、妙雲寺】
龍潭寺

【湖北五山のひとつ、龍潭寺】

浜名湖北地域には5つの古刹があり、それらをまとめて「湖北五山」と言います。
大河ドラマでよく出てきた、いわば直虎の本拠的存在の龍潭寺はその湖北五山の一つです。

【入口の山門】

なかなか立派なお寺で、特に小堀遠州の作った庭が人気です。
今回は入りませんでしたが。

目的は井伊家の墓所です。

【井伊家歴代(有名な)墓所】

正面向かって右が初代・井伊共保、左が22代・井伊直盛(直虎の父)です。
左側の奥から2番目が直虎、隣の3番目が直親、そして一番手前が直政です。

【境内には井伊直政出世之地とある】
共保公出生の井戸

龍潭寺から歩いて100mほどのところ、田んぼの真ん中に「共保公出生の井戸」があります。
共保公とは井伊家初代の井伊共保です。
大河ドラマが決定してからキレイに作られたとしか思えない立派さです。

【よく潰されずに残っていたものです】

【井伊の「井」の字です】

もちろんこの井戸の中で生まれたわけではなく、この井戸の水を産湯に使ったとかだと思います。
ま、まさか本当にこの井戸の中で?
1000年以上昔のことなので、今とは常識が違うのかもしれません。
本当にこの中にこもって出産とか・・・。

GWの行き先は・・・

駆け足で井伊谷にある井伊家ゆかりの史跡を紹介しました。
ここから後の江戸時代ではエリート中のエリート、井伊家が始まったと思うと感慨深いものがあります。

その井伊家、江戸時代で治めていたのは彦根です。

【彦根藩はずっと井伊家が治めていました】

今回の“シン”記録はGW後半の旅行の下準備と冒頭で書きました。
と言うことでこのGWで彦根に行ってきますね。

彦根周辺(湖東地域かな?)には他にも面白そうなところがありますので楽しみです。

それでは皆さん、have a nice day !