キャンピングカー購入から2年半でサブバッテリーを交換しました

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皆さんこんにちは、シンです。

P号を新車購入してから約2年半(まだそんなもんか)、サブバッテリーを自分で交換しました。

短命だった理由は?

2年半で鉛バッテリーが逝ってしまったのは早すぎると感じましたが、短命の理由について思い当たる節があります。

それはメインスイッチのON-OFFをしていなかったことです。

自宅駐車場では過放電にならないよう満充電状態を維持しようと常に外部電源に繋いでいましたが、メインスイッチはONにしたままだったんですね。

そうするとサブバッテリーは過充電状態で居続けることになり、早々に劣化するようです。

過放電も過充電も鉛バッテリーの命を削る行為なので、使用しない時はメインスイッチをOFFにしないといけません。

【ちゃんと警告が貼られています】

交換に至った経緯(症状)

バッテリー劣化の自覚症状に気付いたのは半年ちょっと前くらいです。

300Ah(100Ah x 3)のサブバッテリー残量が220Ahあたりで電子レンジを使用した時にシートの下からピーピーとアラーム音が鳴りました。

電子レンジは問題なく使えたのでその時は気にも止めませんでした。

電圧低下してるぞって言ってるんだろうなぁ、と。

それが福島旅行中の道の駅羽鳥湖高原で車中泊している時には残量240〜250Ahで鳴るようになったんです。

(↓この時です、記事には書きませんでしたが)

www.mountain-camp-cycling.com

夜中の2時にピーピーで起こされました。

使用していたのはマックスファンと冷蔵庫ぐらい。

マックスファンを止めたら一旦は鳴り止んだものの、30分くらいしたらまた鳴り出しました。

仕方ないので冷蔵庫の出力を7(最大)から3に落としてなんとかなりました。

 

劣化はその後も進み続け、ついには残量270Ahでピーピー、流石に堪忍袋の緒が切れました。

【満充電で電化製品使っていない状況】
【エアコン使って30分後こんな状態】

【インバーターが赤ランプでアラーム】

寝るスペースや寛ぐスペースがあるのはありがたいですけど、電化製品が使えることに魅了されて購入したキャンピングカーです。

電化製品が使える快適さを覚えた体には不便なことこの上ありません。

何よりもこの後迎えることになる、息子が楽しみにしているスキーシーズン。

いや、本当に息子は毎日のように「早く冬にならないかな〜」って言っています。

待ち遠しすぎてついには夢にも見たようです笑

そんな楽しみにしているのにFFヒーターが使えないとなれば死活問題です。

と言うことでサブバッテリーの交換を決心しました。

鉛バッテリーかリチウムバッテリーか

昨今のキャンピングカーはサブバッテリーにリチウムバッテリーを標準装備しているものが増え、鉛バッテリーのキャンピングカーオーナーのリチウム化というムーブメントが起きています。

それもそのはず、リチウムバッテリーはメリットいっぱいですから。

リチウムバッテリーのメリットは大きな電流を容量ギリギリまで電圧を保って使用できる、充電時間が早い、軽量、そして充電が2,000回以上と高寿命であることが挙げられます。

一方鉛バッテリーは低電流(5Aくらい)ならば容量いっぱいまで使用できるものの、大電流となると使用量が減少する現象が生じます。

そのため電子レンジやエアコンを使用する状況では容量いっぱいまで使用することはできず、体感的には容量の半分程度(300Ahなら150Ahくらい)です。

充電回数も300~350回とリチウムバッテリーの約1/6しかもちません。

鉛バッテリーの数少ないメリットの1つがリチウムバッテリーより低価格ということですが、価格差と寿命差で考えるとリチウムバッテリーの方がもしろ低コストです。

リチウムバッテリーには安全性の懸念がありますが、現在主流になっているリン酸鉄を使用しているタイプは爆発的な変化が生じにくく、安全性は高まってきています。

でも鉛バッテリーにしました

ただ、強いてリチウムバッテリーの弱点を挙げるとするならば、リチウムバッテリーを寿命まで使って交換した人っている?つまり実際どれだけ使えるのかが未知数ってことです。

ホントこれぐらいしか弱点見つけられません。

そしてそれが鉛バッテリーの唯一と言っても良いメリットでしょうね。

20世紀初頭から使われている鉛バッテリーには100年以上もの使用実績がありますから。

 

リチウムバッテリーが優れていることは十分分かるのですが、ナッツにお願いするととんでもない金額になりますし、他の業者でも高くつきます。

自分でリチウムバッテリーに交換するには圧倒的に知識が足りません。

でも鉛バッテリーの交換であれば自力でできます。

この2年半のキャンピングカーの使用状況から、リチウム化はそれほど喫緊の課題という訳ではなく、しかしバッテリー交換を引き延ばす猶予はありません。

そしてトータルで低コストと言っても、リチウム化は高額な初期投資となります。

そう考えると今回は鉛バッテリーの交換でいいや、と判断しました。

次回交換する頃にはキャンピングカーのリチウムバッテリーに関する情報(実際の寿命とか)がだいぶ出てきていそうです。

そして価格も下がっていれば嬉しいな、と。

サルフェーション除去という選択肢

鉛バッテリーの交換と決めてインターネットで検索していたら「鉛バッテリー 復活」というキーワードを目にしました。

該当ページを見てみるとパルス充電という充電を行うことで、鉛に付着したサルフェーションが除去され、なんと鉛バッテリーが復活するらしいのです。

それが可能であればより安価に問題解決(先延ばし)できるではないか?

しかし私のクレソンジャーニーに搭載されているCTEK D250SE(とSMARTPASS120S)という充電器の説明にこのような図があります。

【CTEK HPより】

①のディサルフェーションは

「硫酸化したバッテリーを検知します。パルス状電流および電圧のフェーズで、バッテリーのプレートから硫化物質を取り除き、バッテリー容量を回復させます。」

と書かれています。

その後②〜④と続いて最後の⑤のパルスは、

「バッテリー容量を 95~100% で維持します。 充電器はバッテリ電圧を測定してバッテリが完全に充電された状態を保つために必要に応じてパルス充電を行います。」

と書かれています。

つまりは既にサルフェーション除去とパルス充電を行っていたってことですね、きっと。

それでもすぐ電圧が低下してしまうということはバッテリーの寿命が尽きたということでしょう。

やはりバッテリー交換しか道は無さそうです。

 

ちなみにこのCTEK D250SE + SMARTPASS120S はつなぎ方を変えるだけでリン酸鉄リチウムイオンバッテリー対応となっています。

充電方法といい、リチウム対応といい、実はかなり高性能なもの積んでたんですね。

クレソンジャーニーのリチウム化は案外簡単?なのかもしれません、知らんけど。

Yahoo!ショッピングでバッテリー購入

バッテリーは標準で付いていた ACDelco M31MF をYahoo!ショッピングのハクライショップで購入。

常日頃からPayPayカードとpayPayを使っているとAmazonで購入するよりYahoo!ショッピングの方が安い、ってことを最近知りました。

バッテリー3つで¥43,128(1個¥14,376)ですが、10%ポイント分を割引に使用したので合計購入金額は¥39,213でした。

残りのポイント2.5%分の¥978を差し引くと実質¥38,235となります。

噂(このお店ではないですよ)で安いバッテリーは新品ではないものが送られてくる、と聞きましたが、ちゃんとキレイな箱で送られてきたので新品でしょう。

できるだけ持ち運ぶ距離を短くしたかったので佐川さんにはアトちゃんの荷室に運んでもらいました。

【一晩ここで寝てもらいます】

早速交換した

暗い中で交換するのも危険なので翌日(今日)になって交換作業開始。

まずは3つとも取り外し、せっかくなのでお掃除もします。

【取り外すのは簡単】

このバッテリー、微量ながら充電中に発生した水素が漏れ出るらしく透明チューブで排気するようになっています。

でも水素って非常に軽い気体なのでこんな下向きのチューブを辿って出ていくものだろうか?

だとすると結構な量の水素が発生していることになりそうですが・・・。

まあ細かいことは置いておいて、前に倣えで同じように接続しておきます。

【交換完了、難しくありません】

症状は改善したか?

交換が済んだら症状がなくなったか検証です。

メインスイッチを入れてインバーターもON、エアコンをつけます。

ちゃんと作動したということはバッテリーから給電できてるってことですね。

【この状態でスタート】

そのままエアコンを作動させたまま1時間ほど経過。

恐る恐るドアを開けましたがエアコンは問題なく動いていました。

バッテリー残量表示は254Ah、電圧もキープできていて無事症状は解消されました。

【しっかり電圧キープできてます】

交換時期より短いからと言って3年経つまで引き延ばしにせず、見切りをつけて交換したのは正解でした。

いや、もっと早くに変えても良かったかな?

これで安心して出掛けることができます。

廃バッテリーは買い取ってもらえる

バッテリー交換って自分でやると使用済みバッテリーの廃棄に悩みます。

お店で交換すれば無料(交換費用に含まれる?)で引き取ってもらえますが、自分で交換した場合はお店に引取料を払う選択肢になるかと思います。

でも金属等を買い取ってくれるリサイクル業者でバッテリーも買い取ってもらえることを知りました。

交換が済んだら電話連絡をして持ち込みキロ¥80で買い取ってくれました。

処分に困っていたバッテリー4kgも一緒に持って行ったので総重量79kg、買い取り金額は¥6,320。

サブバッテリー分は75kgで¥6,000です。

【結構な額で買い取ってくれます】

カミさんに聞いたらムーヴキャンバスのバッテリーをお店で購入、交換してもらったら¥17,000くらいかかったと言っていました。

ネットで買えば¥7,000〜8,000ほどです、自分で交換して廃バッテリーを買い取ってもらえばかなり安く済みます。

次からはそうしよう、と。

サブバッテリーが鉛の場合の年間コストは?

ということで今回のバッテリー交換にかかった費用は購入費からポイント分、廃バッテリーの買取価格を差し引いて実質¥32,235でした。

通常の寿命である3〜4年で考えれば1年あたりのコストは¥8,000〜¥11,000といったところですね。

レノジーとか5,000サイクルとか書かれていますが、鉛バッテリーの寿命350回(3年)で単純に割ると14.3倍長持ち、実に42年!も使えます。

バッテリーが寿命を迎える前に私が天寿を全うしそうです、車も。

仮にその通りとするならば、レノジー100Ahが実勢価格約¥60,000、3つで¥180,000です。

¥180,000 ÷ 42(年)=¥4,286(年)

でも流石に42年も使いませんからね。

20年で考えるとこの倍のコストとなり、鉛バッテリーの年間コストと比べるとそれほどの差でもないような・・・。

その分快適性が増すので金額だけの比較はナンセンスですが。

 

と、今時分あまり関心が薄い鉛バッテリーの交換のお話でした。

ちゃんとメインスイッチを切って、次回の報告が4年後にできることを祈ります笑

それでは皆さん、Have a nice day !